クチコミはリモートできない
なんとなくリモートワークが馴染まないんじゃないかと思われていた職場に、なんとかしてリモートワーク(在宅勤務)の風を通そうとしている話です。
初めてのリモートワークから、一ヶ月が過ぎようとしています。その間、僕は週1ペースで在宅勤務を実行してきました。
初めてのリモートワークを終えて、一つの投稿を書きました。職場で、リモートワークに興味を持っている人が目に見えるようになったこと。そしてもう一つ書いたのは、3週間ほど経って、何人かが在宅勤務を実施する準備をしてくれていること。
noteのお題には、「リモートワークの日常」なんてのがありますが、まだまだ日常には程遠い、非日常の感覚を味わっています。しかし、それは旅のように新鮮で、嬉しい体験になっているようなのです。
職場には、通勤の往復時間が3時間くらいかかる方がいます。その同僚が在宅勤務をすることが、相当なインパクトであろうとずっと思い続けてきました。そして、そんなささやかな僕の夢が、叶うことになったのです。
やった。
この同僚だけではなくて、リモートワークへの試みや理解がどんどん見えるようになってきました。つまり、少しずつだけれども、風が見えるようになってきたのです。
この数日間で起こったことを書いていくと・・
出先の会議に専用端末を持参して、その場で議事録を作った同僚がいました。
僕が送ったアプリのインストールマニュアルのメールを見て、全員がインストールした係がありました。(組織概要:局>部>課>係)
先日出勤したら、別の係の係長が在宅勤務をしていると報告がありました。
そして、課長から「もつさん、専用端末の管理簿がいるよね」と助言を受けたのです。そもそも作っていなかった・・というのが良くないのですが、管理簿が必要なくらいに、在宅勤務をする人が増えてきそう・・ということでもあります。
いつか作らないとなぁ・・なんて思っていたので、渡りに船という気分になってエクセルで枠を作って、これまた課の職員全員にメール。
そのメールの本文には、僕の思いを込めました。と言っても、熱く語る系のものではなくて、さも「当たり前のこととして捉えられている」雰囲気で書くことでした。
在宅勤務をする人が増えてきています。
端末が複数あっても、日程によっては在宅勤務が出来ない場合があります。
課の端末が不足しても、管理部門に相談すれば対応できます。
まぁ、当たり前のことですね(笑)
そして、僕の個人的な動きとは別に、在宅勤務を経験した同僚たちが、いい感じで在宅勤務をアピールしてくれるのです。
通りかかった隣の課の人との雑談で、「在宅勤務良かったよー」と言っていたり、電話で「あ、昨日は在宅でしたので・・え?かなり集中できました。」と言っていたり。まさに、クチコミってやつです。
一度体験すると、専用端末の中で自分のデスクの端末を動かす妙な感じが楽しくなり、静かな環境で仕事をすることで集中できて、通勤していた朝と夕方の隙間時間に家事ができたり、その変化に驚くのです。
すでに在宅勤務が原則になっている民間企業の方からしたら、初々しいというか恥ずかしいくらい初歩的な気づきなのですが、今までそういう体験をしてこなかった僕たちには、新鮮な喜びになるのです。
ただ、専用の端末の配布数がかなり偏っていて、配布されていない課もあるため、一概に在宅勤務を実施できないという課題があります。
でも、先ほど書いたように、管理部門に相談すれば借りられることになっているので、どんどん借りて欲しいと密かに思っているのです。
在宅で仕事をすることの難しさは確かにあるけれど、仕事のやり方であるとか、社会の状況の変化など、いわゆる市民感覚という観点では、在宅で仕事をしている市民が増えているわけで、自分のデスクに固執するのってちょっとね・・と思っています。