小さな世界、その大きな力
東京ディズニーランドにある、全年齢対応型のアトラクションといえば「イッツ・ア・スモール・ワールド」をおいてほかにはありません。
ボートタイプの乗り物に乗って、座っているだけ。館内は「小さな世界」が様々な国の言葉で歌われていて、平和そのもの。
先日、家族で東京ディズニーランドに行きました。
僕はディズニーが好きで、友人の結婚式でも2度ほど行ったことがありましたが、家族で行くのは初めてで、直近では、結婚前に妻と行ってから、およそ9年ぶりでした。
変化の多い時代にあって、9年ものあいだ同じように継続されているものなんて、なかなかありません。ディズニーランドも例外ではなく、変化・・むしろ激変していました。変わらないのは場所くらい・・。
このところの感染症の状況から、抽選だったりしていたので、行きたいと思ってもなかなか動けずにいました。
ただ、子どもたちとディズニーに行きたい僕の気持ちや、子どもがディズニーへの関心も高まっていたことから、ようやく行くことを決めたのでした。
記念すべき初ライドは、ジャングルクルーズ。
乗り場で下の子が泣きじゃくりましたが、乗ってみたら意外と楽しんでいて「こわくなかったよお」と笑顔でした。
途中ライオンキングの雰囲気になっていたり、ちょっと不安だった音が出るピストルのシーンも無くなっていてホッとしました。
初めてのディズニーならばと「イッツ・ア・スモール・ワールド」にも足を伸ばし、その世界観に癒されました。想像以上に、可愛くて平和でした。
僕の記憶では、キャラクターたちどころか、メインキャラクターすらも出てこない、子どもの人形たちで表現された世界をみて回るものでした。
しかし、あの作品のキャラクターがいる!と早速盛り上がり、子どもたちも一緒にワクワクして観ることができました。
派手な仕掛けもなく、落下も旋回も、暗転もフラッシュもない、終始穏やかな船旅は、僕にとってはいつ来ても落ち着く場所。
幼い頃、初めて乗った時の緊張を覚えているので、子どもたちと一緒にいることが、とても不思議な気分でした。
パーク内では初来園のゲストに、記念のステッカーが準備されているのですが、それをもらったのは夕食時でした。
このステッカーが初来園の記念となり、そこから記憶が積み重なっていくのだと思うと、感慨深いものです。
ステッカーをもらうとき、僕はその場にいませんでしたが、子が持っていたステッカーを見ると、名前の文字に装飾があったり、9月の9にミッキーの耳らしきイラストが添えられていたりして、とても可愛いのです。というか、とても手が込んでいました。
きっと、キャスト(従業員)にとってはゲストの初来園のステッカーが書けることは、かなりの喜びなんじゃないのかなと想像するのです。僕がキャストだったら、初来園の人の人生に関われる(大袈裟)のはとても嬉しいなと思うのです。
きっと普段から、そういう時に備えて練習しているのかなと思えるような書きぶりでした。不思議なもので、練習を重ねた字って、何か伝わるものがあるんです。
暗くなって、いよいよ最後のアトラクションに子どもと向かう道すがら「イッツ・ア・スモール・ワールド」が煌々と光っていました。
ここへ来れば癒される、そんなアトラクションであり続けてほしいと思いながら写真を撮りました。
「ほら、パパー、早く行くよー!」
子どもたちの成長とともに、ここでの過ごし方も変わっていくのかも知れないと思うと、初めてのディズニーの思い出は大切に残していきたいと思うのでした。
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