
栗よりうまい
栗よりうまい、○○。
ご存知でしょうか。読んで下さっている方の中には、察しがいい方が多くいて、僕が栗好きだから、そんなものはないとか言うために書いた・・と思われそうですが(笑)そうではありません。
江戸時代に言われていた風流な言葉遊びのひとつ。
「栗よりうまい、十三里」
が正解です。
どういうことか?栗は“九里”と同じ音です。九里と十三里、里とは何かの距離ですね。江戸からの距離が十三里ということです。
さて、その場所とは・・川越です。川越といえば、特産はさつまいも。つまり、「栗よりうまいさつまいも」ということなのです。
江戸の様子を今に伝える浮世絵にも、そんな看板があって、その絵を見たときに意味がわからなかったのですが、焼き芋屋さんのキャッチコピーとして解説されていました。
そして、13日の今日はさつまいもの日。書きながら、焼き芋やスイートポテト、大学芋など芋料理が頭をかすめるのです。お腹空いてきた・・。
おさつスナックのカルビーさんの記事で、そのことを知りました。おさつスナックも、子どもの頃よく食べました・・。ポテチよりも買ってもらえる確率が高かったので、印象深いですね。
我が家は、というか僕はさつまいもをよく食べます。僕の両親は、どちらも出身地にブランドさつまいもを擁する、さつまいもの申し子(笑)
金沢の五郎島金時(ごろうじまきんとき)、種子島の安納芋(あんのういも)。さつまいもの中でも、柔らかくて甘い品種が揃いました。
最近は、安納芋がさまざまな場所で売られていて、どうやら種子島産ではなさそうなものもありますが、安納芋はもともと種子島の固有種。ねっとりした食感と、驚くほど甘い味が印象的です。
毎年、秋になると安納芋がたくさんやってきます。でも、それは現地で「クズ芋」なんて呼ばれている小さな芋たち。20キロは入りそうなカゴにたっぷり入っても1000円くらいなのだとか。
味はもちろん普通の安納芋と変わらないので、焼き芋にしたり、蒸したり。僕も、キッシュを焼いたりします・・あぁ焼きたくなってきた(笑)
秋になると、芋・栗・南京と黄色くて甘いものが、美味しい時期です。ついついお菓子を食べがちですが、料理も作りたいなぁなんて。
栗(九里)よりうまい十三里。秋の味覚ですね。
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