夏の終わりのミニトマト
住んでいる地域だったり、利用しているお店だったり、価格だったり、時間だったり、好みだったり、何やかんや要素はあるので、一概に言えないのですが、一概に言ったとして、ミニトマトって、ごく個人的に違和感があるのです。
端的にいえば、最近、質が落ちてる?と思うものが多い気がします。
以前、甘いみかんは腐りやすい、と農家さんから伺ったことがあって、最近は甘さを強調する品種が多くて、昔のみかんに比べて腐りやすくなった、とのことでした。甘い方が、確かに、菌とか虫とかが好きそうです。
そんなことを思い出すと、ミニトマトも甘い方が悪くなりやすいのでしょうか。そして、さらに最近では柔らかい食感のものが増えました。反対に皮がちょっと硬くなっている品種もあるように思います。
汚れているものは洗えばいいのですが、洗っても落ちない黒ズミは食べていいのか?と気になってみたり、輸送や陳列の時の衝撃でパカっと開いた口もあれば、その周りにモヤモヤと見える白いアレのある時もあります。
さらに、昨今の野菜高騰も相まって、どの野菜も「いつの間にこんなに高級になったの⁉︎」と思うばかり。と、嘆いていても野菜はおいしくならないので、新鮮なもの、美味しそうなものを選ぶようにはしています。
ミニトマトもそんなわけで、1パック198円だったら大特価レベル。298円で売られていても、時間が遅ければ棚から姿を消しているような有り様なのです。
で、そのミニトマトの用途としてもっとも大事なのが、お弁当なのです。特に、子のお弁当には隙間を埋めるためのミニトマトが必須。野菜要員としても、いろどり要員としても、重要なメンバーなのです。
週末に買ったミニトマト、食事に出した時のことでした。お弁当用に温存したかったのですが、元々野菜を食べるのを嫌がる子どもたちには、ミニトマトの力を借りて、あれば食卓に出すようにしていたのです。
「なんかちょっとおかしい」
上の子が口に入れて、眉を顰めました。すぐに捨てさせて、他のものは大人が注意しながら食べました。そのミニトマト、お弁当要員で買ったことを知っていたので、お弁当に入れるのもやめてほしい、との申し出。
そして翌日のお弁当、ミニトマトがなくて、やはり隙間が埋まらず、冷凍食品の揚げ物をぎゅっと詰めました。
帰り道、やっぱりミニトマト欲しいなぁ…なんて思って店に入って、やっぱり違和感のあるミニトマトたちをいくつも見つけては、諦めるかどうするか迷って、結局、ちょっと値段の高いミディトマト(ミニトマトより少し大きい)を買って帰りました。
帰宅して、そのトマトを見せると「なんで?」と、子が驚いたような表情でした。「お弁当に入れようかと思って」と答えると、
「いや、お弁当おわったから」
と。
頭の中に、キーンという音が鳴ったように感じました。日々、お弁当作りを続けていたら、終わる日が来るのを忘れていたのでした。そして、湧いてくる寂寥感…!
なんてこと。ミニトマトひとつでこんなにも寂しい気持ちを味わうことになるとは…(大袈裟)。
めんどくさいなぁ、なんて思っていながらも、やはり子どもが食べてくれることは嬉しいし、できれば美味しく楽しく食事をしてほしいと考えてみたりしていました。
朝の慌ただしいお弁当作りは、また冬までお休みです。(でもたまに、ほかの子の保育園の遠足対応もある。)
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