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コンビニで栗拾い
秋といえば、栗の季節である。
まず、栗は美味しい。
トゲトゲした毬も迫力があるけれど、その中のツヤツヤした硬い殻に覆われ、ぽってりとしたフォルムは愛らしく、なんとかかんとか剥いて出てくる黄色い実(実際は種)は、ほんのりと甘い。
ただ、口の中で崩れ、口中の水分を根こそぎ奪い、歯の付け根に貼り付き、歯茎と唇の間に入り込むのは、たまにキズである。(怒ってはいない)
栗は日本人に愛された食べ物であり、それは縄文の遥か昔に、もはや運命付けられていた。僕は、その運命に従い、栗を食べているに過ぎない。日本に生まれ、日本人として暮らしているだけだ。
それにしても、栗は美味しい。
かつて、甘栗を剥いてパックした商品が爆発的に売れたことがあったが、そこで発展はせず、甘露煮、栗餡、マロンクリームと言った派生の中で、栗好きの日本人をひそやかに満足させるにすぎない存在であった。
この2、3年で栗そのものだけではなく、栗を使った食品が、爆発的に増えている気がする。特に、その淡い甘さや、ナッツらしい香りを生かしたお菓子が増えている。
栗は味が淡く、チョコレートのような強い甘さに向かないと思っていたが、キットカット、LOOKやアルフォートなどに姿を変えている。冬場に近づくと食べたくなる、メルティキスのモンブラン風味は絶品である。
アイスクリームにも進出している栗味。モンブランソフトを皮切りに、バニラのようにどっしりしたミルクとのバランスも取れてきて、ハーゲンダッツやスーパーカップでモンブラン風味として完成された味わいを演出している。
ほら、栗は美味しい。
プロフにも書いているのでもはや読まなくてもわかると思うけれど、僕は、モンブランが好きである。クライマーでもなければ、万年筆愛好家でもない僕のモンブランと言えば、ケーキである。
この秋、モンブランについては、別の投稿にしようと思っているので、後日また書きたいのだけれど、ここまで書いてきたようにモンブラン以外の栗の商品が色々とあり「栗活が捗る」という状況にあった。
モンブランが好きなのは、栗が好きだからなのだと分かっていたものの、栗を追いかけると沼だ(モンブランも相当“沼”ではあるが)。
コンビニスイーツ、なんて言葉ができて、コンビニで買えるスイーツの質の高さを感じている今日このごろ、いよいよ栗のシーズンだと喜んでいた僕は、朝と昼休みのコンビニ通いが増えている。
今では売られていない商品もあるが、コンビニは時代を反映するというか、時代を先導するというか「今売れているもの」を目にしやすい場所だと思う。
栗味のお菓子、コンビニ以外のお店にだってたくさんある。しかし職場の場所柄、なかなか行くことがかなわない。
コンビニなんて・・と思っていたけれど、いつのまにかコンビニで栗拾いをしている。
(たぶんつづく)
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