きらきらのスープ
野菜が好きだと、色々なところで言っています。以前の職場では、昼の休憩時間に、毎日サラダを食べているのを見ていた人から、「もつさんのお母様は、栄養士さんですか?」と聞かれたり(会社員でした)、「もつさんが毎日食べてるんだから、何か効能があるはず・・」と思われていました。
野菜が好きだから、野菜を食べているんです。
とはいえ、野菜を調理するのは時間がかかります。皮を剥いたり、切ったり、茹でたり。下ごしらえの本なんかも出ていました。試そうとしても、そんなの無理なんです(笑)
加えて、今は生協で注文していることもあって、何の野菜がくるかわからなかったり、同じようなものが連続して届けられたり(旬という意味では大事)します。それは、季節感でもあり、大切な変化なのですが、野菜の調理という観点では、考える余地が生まれ、また日持ちの良し悪しが変わってきて、優先順位なども考えていく必要があります。
我が家は、味噌汁で野菜を摂ることを推奨しており、大体の野菜は味噌汁に入れてしまいます。また、僕が単純ににんじんが好きなので、ニンジンやキャベツを細く切ったものをレンチンしてサラダにするとか、定番の調理方法があるものはいいんです。
問題は、なかなか普段食べないけれど、旬が来ると何度もやってくる野菜。
例えば、ごぼう・・・下拵えって何ですか、ってくらい洗いも面倒くさいし、皮むきや、切る作業が時間が必要です。”ささがき”は見た目はいいけれど、自分で切るとなると、かなり面倒臭い作業ですし。
そのごぼうが2ヶ月くらい毎週届きました。
いい加減、冷蔵庫の中にごぼうが増えてきて、腐ってしまったりする怖さもあり、意を決して調理しました。メニューは、ごぼうサラダ一択(笑)
ごぼうを洗い、皮を剥いて、薄切りにして酢水に晒して・・を4袋分。
まだ茹でてもいないので、食べられないのですが、ここまででもう疲れました(笑)大きな鍋にどっさり入り、ぼこぼこと上がる泡が段々と灰汁っぽくなってきて、ひたすら灰汁をとってみると、茹で汁の色が、とても綺麗だったことに気がついたのでした。
元々土が付いていたごぼうを、ささっと水洗いしただけだったのもあり、黒くなるかと思っていたのですが、出汁を取ったかのような澄んだ色味。
慌てて味見をしてみると、これが結構美味しくて。ごぼうの茹で加減を確認し、茹で汁を残して粗熱を取り、さらに汚れを沈めるために数時間。上のほうを掬い取って、それを温めて、少しだけめんつゆを入れて飲む・・美味しい!
野菜は、水で茹でると柔らかくなる一方で、栄養が溶け出してしまうといわれています。ベジブロスなんて言葉もあるくらい、茹で汁には栄養が、旨味が溶けているのです。ごぼう・・の、あの茶色く黒ずんだ見た目からは想像できない、黄金色のスープ・・そして、ごぼうのちょっと土っぽい香りも残り、上品な味わいに。
嬉々として飲んでいるのは、僕だけですが・・。
野菜の茹で汁、飲んでますか。
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