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ポータブル・ワンダフル

推し活のひとつとして、“アクスタ“や“アクキー”呼ばれるグッズを持ち歩くのが流行っています。

”アク”は原材料となるアクリル、それぞれスタンドやキーホルダーの略語が続きます。写真やイラストなど、自分の”推し”を身近に持っておける、あるいは他者への自己主張のひとつとして、多くの人が持ち歩いているものかもしれません。

ミニマリストに憧れながらも、心配性気質もあって、できるだけモノは持ち歩きたい派の僕。小さいバッグを使うのは、気合が要ります(笑)。

持ち歩いても、結局使わないモノが結構あるのは、重々承知…なのですが、安心を求めてバッグに詰めている感じがします。

持ち運び、を表す「ポータブル」。これまで持ち運べなかったものが、小さくなったり形を変えられたりして、簡単に持ち運べるようになったりします。推し活が広がっていく一つの要因として、ポータブルであることは重要ではないか、などと考えたりします。

みなさんは、どれだけのポータブルグッズをお持ちでしょうか。

実はこの投稿、その数を数えましょうという単純な話題ではありません。こんなに長い前置きを書いているのは、ほかでもありません。

僕自身の推し活にポータブルの視点が欠けていたことへの反省と、では何をポータブルしているのかお伝えしたいのです。自分自身の心を鎮めるために言い訳がましく、ポータブルについて考察をしておりました。

みなさんは、好きな食べ物をどこでも食べられたらいいのに、と考えたことはあるでしょうか。僕はかねてから、モン(モンブラン)は食べる場所を選ぶものだと思ってきました。

(…こいつ、やっぱりモンのこと書きたかったのか…、と呟いた声、聞こえましたよ)

生ケーキであるモンは、手軽に持ち運びができません。アイスやシュークリームのようなモンもありますが、これもまた持ち運ぶのは難しそう。

しかし、発見したのです。
というか、発売されたのです。

昨秋、コンビニで見つけたのはモンをイメージしたビスケットでした。目を引くオレンジ色と、美味しそうな(これ大事)モンの写真や文字のレイアウトがお洒落なパッケージ。「なんだこれ⁉︎」と、驚いて購入しました。

ひとくち食べて、唸ってしまうくらいの衝撃でした。これは美味しい…。

僕の投稿を読んでくださる方には何度も話していて恐縮ですが、モンの再現性について、改めて話しておきましょう。

ケーキのモンを再現するとなると、マロンクリーム、ホイップ、台(焼菓子)の要素がバランスよく感じられるか、そんなことを考えてしまいます。

モン風にアレンジされたとき、クリームやチョコなどでマロンクリーム感を出した商品がほとんどで、焼菓子はもとのままというものが多かったのです。

それはそれで美味しいのですが、モンを食べているといったような感動は薄く、モン風の○○の域を超えられないのが、僕の個人的な印象でした。

お洒落パッケージに騙されて、ビスケットでモン?と訝しんだのも束の間、口にしてみると、思いもかけないモンブラン体験が待っていました。

ふわっとマロンクリームの香りがしたのち、しっとりと濃いミルクの味わい、そして程よい脆さでザクザクとした食感のあるビスケット。それまで口中で味が分散してしまうのが常だったこともあって、このお菓子のバランスの良さと味のまとまりにハッとしたのです。

改めてパッケージの裏側を読んでみると、マロン風味のビスケットにホワイトチョコを染み込ませている、とのこと。ケーキでいうところの台に、マロン要素があることに驚きました。ホワイトチョコと組み合わさることによって、マロンクリームのような風味と質感になることにも驚きました。

メーカーは「ギンビス」。幼い頃からお馴染みの「たべっ子どうぶつ」や時々無性に食べたくなる「アスパラガス」などを思い浮かべました。

僕にとっては老舗のメーカー、なんだか発想が新しいような…とさらに考えてみると、しみチョコ系のお菓子も、ギンビスの商品であることを思い出しました。

試しにホームページを覗いてみると、アスパラガスにもしみチョコ製品があるらしく、さらにはケーキを再現した商品は、レアチーズケーキや、ガトーショコラもありました。

ビスケットにチョコを染み込ませているので、溶けてしまう不安もないし、もともと油分(チョコ)が沁みているので、湿気しけってしまうこともありません。サクサクとした食感が残りつつも、たっぷりのチョコでクリーミーな食感も味わえる、そんなお菓子でした。

モンの再現性の高さに感じ入り、おしゃれなパッケージは外出先で取り出しても気にならないのではないかと、ポータブル・モンブランとして勝手に承認したいと思います。

そんなこともあって、お店で見かけると、つい買ってしまいます。しかも、ポータブルする前に、食べ切ってしまう…。味のバランスがいいので、飽きない(好きすぎるだけかも説)のです。

上記のホームページで、モンの商品を検索したところ、また別の驚きがありました。モンの商品は出てこなかったのですが、5月に公開される映画「たべっ子どうぶつTHE MOVIE」の監督の名前の横に(モンブラン・ピクチャーズ)と表記があったのです。ここにもまた、モンブラン…。

伝統と革新を地で行くようなギンビス、俄然応援したくなってきました。








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もつにこみ
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