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記念日が近づくと思い出すこと
小学校の創立記念日が、明日に迫っています。といっても、何も起こるわけではないし、何かをするわけでもなくて、ただその日を過ごすだけなのですが。
僕が在学中に創立90周年だったから、もうすぐ創立120周年。果てしないなぁと思います。小学生だった当地も、90年前なんて一体どんな時代だったのかと考えていました。
記念式典をしたり記念文集も作りました。何か作ったような気もします。でも結局覚えていることはほとんどなくて、日付だけが鮮烈です。この秋の只中に創立されたというのも、なぜなのだろうと思いながら、その理由は大人になっても分かりませんでした。
僕の通っていた小学校は、全国的にも珍しい取り組みをしていました。今でも続いていたら嬉しいのですが。
それは、独話と呼ばれるものでした。文字通り、独りで話す。今でこそプレゼンなんて言葉がありますが、毎朝、たった一人の生徒が話すのです。基本的にはテーマがあって、原稿を書きます。学年によってその長さは変わっていきますし、友達にインタビューしたり、中には友達の親にインタビューするものもありました。
さらに、話しを聞いた同級生が、感想を言い合う、そうして話し手の人となりを何となく知るのです。
これを朝の時間にやっていたのですが、今では時間がない!ってなりそうなのが残念です。
緊張しながら話すと、友達が笑ってくれたり、反応してくれるのはとても新鮮でした。普段の会話とは違う、一対大勢の時間は今では何にも例えられない貴重な体験でした。もちろん、独話の成績などありませんでした。
転校してきた子は驚いたでしょうし、転校した子はその先で物足りなさや自己開示の難しさを感じたかもしれません。ただ、伝え聞くところによれば、転校した子はみんなの前でもキチンと話せて評価が高いといったことを聞きました。
単なる自己紹介とは違って、年間に何度も順番が来るので、作文と話すことが鍛えられたのではないかと思います。さらに聞き手としては、相手の理解が進むような気がします。
相互理解をすすめるためにできること、というテーマで論文を書いたとき、ふっと独和のことを思い出して書いたことがあります。子どもの頃の思い出は美化されているかもしれませんが、大人でやったら楽しいかもなぁと思うのです。かなり長くなりそう(笑)
6年間ずっと続けてきた習慣のようなものは、ふっと途絶えましたが、毎年その日が近づくと思い出せる良い思い出です。
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