今年の3作品 #書もつ
いよいよ年末・・の前にクリスマスですね。クリスマスは、子どもの頃はサンタさんが待ち遠しい日でもありました。
僕は下にきょうだいがいたので、サンタさんについてあれこれ分かっていても・・という時期も数年ありましたが。いらないよ・・と言いつつも、下の子に合わせると何もないのも変ってこともあって、中学3年生くらいまで何かもらっていました。
読書の記録、毎週木曜日に書こうと決めてから、2年以上続けてきました。
マガジンがあって、それを読み返してみましたが、今年の前半はエッセイを読んで感想を書くというのを木曜日以外に投稿していました。
エッセイストを名乗っているのだからと勉強したい気持ちでしたが、なかなか続けるのは難しいですね。
書店では、今年売れた本、話題になった本、などランキングのようにして売られている場所もあります。一年を振り返る時期になってきました。
この読書の記録は、過去に読んだ作品もいくつも投稿しているのですが、昨年に比べて、今年はその時に読んだものを投稿することが増えていました。思い出して書く、というよりもその場で思ったことを書いているような。
今年書いた投稿からいくつか印象的な作品を挙げてみたいと思います。
春に、小学校の給食調理員の話を紹介しました。
給食って、それぞれに思い出があるもので、そして、それを作る人のことってなかなかわからないものです。
仕事としての調理の裏側のほかに、社会問題としての学校が抱えている子どもの成長や気持ちのこと、ただのお仕事小説とは違う、リアルでちょっと怖いような物語でした。
文庫版で5冊となかなかの分量ですが、主人公やその周囲の人たちが生き生きと描かれていて、楽しく読めた作品でした。
次は、とても重いテーマの「病気で亡くなること」を描いた作品です。
タイトルからは想像できないテーマではあるものの、読む前から「死」が予見されている物語は、読み進めるのが辛くなっていくものです。
しかし、この作品は不安よりもむしろ未来へと行動する主人公の強さと、とてもリアルな家族との描写が、読み手を安心させてくれます。
理想の家族、それを描いたような作者の意図もさることながら、余命半年と告げられた時、自分は何ができるのか、何をしなければいけないのか、そんなことを考える作品でした。
ついついスマホに寄りがちな視線を、本に向けてくれる、文字のない写真だからこそ、その価値が見えてくるのかも知れません。
秋には、写真集を紹介しました。いくつもの、本を読む時間を切り取った写真は、自分が写っているのではないかと思える場面ばかりでした。
この本を見かけたのは、カフェでした。本を読もうと書棚を眺めていたら、この写真集を見つけて、冒頭の谷川俊太郎さんの詩にハッとして席に持っていきました。
読む時間にある静けさや、世界と繋がる感じ、忘れていた価値を思い出させてくれる作品でした。
みんな同じ24時間を与えられている中で、読む時間の割り当ての難しさは、何年生きてきても感じることかも知れません。
もっと読んでいればよかった、もっと読みたかった、こうして年末にいつも感じている気持ち。
古本でも新しい本でも、これは!と思ったら読み始めたいと思います。そしてまた、ここで紹介できたらと思います。
また来週もありますが・・年末年始は積読を減らす時期、になるといいのですが。
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