雪の中雪炎を見に行きたい!
雪炎。なにそれ、雪国のお菓子かなにか?こう薄くて軽い淡塩味の煎餅にうっすら砂糖がコーティングされてるみたいな……とか思っちゃいそうな名前ですが、こちら縄文土器の愛称なのです。
国宝火焔型土器指定番号01。人呼んで縄文雪炎(じょうもんゆきほむら)。
ヤバないですか?かっこよくないですか?
これを雪が降ってる中是非見に行ってみたい。どこに?新潟県十日町市立博物館に!!
で、雪の中行った。
まず縄文土器なのに火焔型?てなりますよね。
雪炎は笹山遺跡から出土した縄文中期の深鉢型土器で、時代区分として間違いなく縄文土器。縄文土器と言えばその名の通り縄目模様の土器を連想しちゃうけど、実は縄文時代に作られたものでも縄目模様の無いものから模様自体全くないものまで個性は様々。火焔型土器もその内の一つです。
馬高遺跡で昭和11年に発掘された馬高A式1号火焔土器、という火焔型土器発見番号1番が馬高縄文館に所蔵されていて、その系統に属するものを「火焔型土器」と分類するのだそう。
焔の燃え盛るような模様に、鶏頭冠突起と呼ばれる特徴的な把手部分。
岡本太郎氏もそりゃ爆発する美しさ。
これが日常使いの調理器具だったって言うんだからびっくりであるよ。
びっくり!!
びっくり!じゃないです??
美。圧倒的美。いろんなところで縄文土器を見ては「すげぇ」という小学生男子のような感想を持ったけど、やっぱりすげぇのです。すげぇかっこいい。
いや、何なの、この模様。料理する人の「燃え盛れ!!火力!!!」って念しか聞こえてこない(笑。用の美と言うけれど、多分、きっと、この模様は縄文の人達にとっての「用の美」だったんだろうなぁ。なんて。
こちらの博物館の展示の仕方も素晴らしいと思うんだけどね。
滞在している間は貸し切り状態で、展示を見ている間ずっと一人きり。誰はばかることなく脚止め放題。独り占めし放題。天国かな?
土器のCT画像とかも見れて面白いことこの上なかった。あれ見ると土器の部分部分別を別で作って組み立てていったのがよくわかる。
十日町市立博物館は三つのゾーンからなっていて、縄文時代と火焔型土器のクニ、織物の歴史、雪と信濃川、というテーマ別になっているんだけど、国宝展示室(1号雪炎の他にも2号(常設)、6号(1号と月替わり)などなど)だけじゃなく、雪国の暮らしとその歴史、織物という産業から見る交易とか政治、技術の歴史がよくわかる展示も興味深かった。
いやー、織物や機織り機の仕組み、懇切丁寧に図解してあっても「????」だったけども。
日帰り旅だったので2時間程の滞在で引き上げたんですけど、いようと思ったら半日くらい余裕の展示内容。ミュージアムショップには素敵なグッズがたくさんあります。
あ、縄文時代と火焔型土器のクニの入り口に、土器の年表みたいなものが描かれてるんですが、縄文初期中期後期~弥生~と並べてみると、シンプル~装飾~シンプルと変化してるのがわかって面白い。まあ作ってる人種が違うっていうのもあるんだろうけども。
後ろ髪をひかれつつ後にした博物館。雪道を滑らないように慎重に歩くのは、ちょっと疲れる。
越後湯沢行の電車を待つ時間でお昼を食べてしまおう!という事で、
へぎそば~~~~~~
つなぎに布海苔を使い、薬味は山葵ではなく辛子。
そして日本酒~~~~~
どちらも水の良さに手を合わせたくなるお味。
日本酒は十日町の地酒である松乃井と、みんな大好き高千代を頂きました。
松乃井は近くの酒屋さんでお土産に買って帰ったです。うまい。
往路同様車窓の雪景色をうっとり眺めて戻った越後湯沢。電車の本数も少ないし乗り継ぎがある場合待ち時間も長いので要注意。帰りの新幹線まで三時間程あったので、駅近くのホテルで温泉をお借りして、そして歩いて15分ほどのところにあるスーパーでお土産を購入。
これ二つで700円しなかった……あんぽ干柿は安定のおいしさだし、なめこはしばらく自宅でなねこパーティー状態でした。すごい量。そして香り高い。
出汁巻き卵の餡かけ(なめこのとろみ100%)にはまりました。
また買いに行きたい……
これにて日帰り十日町~越後湯沢の旅終了です。
今回はえきねっとのとくだ値の座席に空きがあったんで急遽旅立ちました。12/25、クリスマスだったんですけどね。さすがに30%OFFは残ってなかったけど、24、25だけ空席があって「???」だったです。ラッキーだった☆
次は長岡の馬高縄文館に火焔土器をみにいきたい!!!という新たな夢が出来ました~~~
有料ライン(やってみたかった)では詳しい行程と立ち寄ったお店の情報なんかが見れます。よろしければ!
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