繊細さんな私は「非繊細さん」が好き
夫は私のことを「色んなことを深く知っていて、一緒にいると楽しい」と言っていました。
そんな私は外交型HSP(Highly sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン))。
人との交流が好きだったり、コミュニケーションを取るのが得意なのに、気を使いすぎることで人一倍疲れてしまう繊細さんです。
繊細さんは物事を深く考える気質があるのですが、夫はそんなところを好感的に捉えてくれたようです。
HSPを自覚すると生きやすくなる
HSPと一括りに表現されているものの、性質は多種多様。
私の場合はこんな感じ↓
物事を深掘りする癖がある(なぜそう思うのか、なぜそんな行動を取ったのか、思いを巡らせる)
相手の表情や声の変化に敏感(こんな反応した方が好まれるかな?とか考えちゃう)
言葉に含まれる裏の本音を探ろうとする(本当にそう思ってるのか?本音は別にあるのでは?と考えすぎる)
相手の発言、行動から、その人の人物像を探ろうとする(この人はこんな性格かな?と検討を付ける)
誤解されないように色々と説明しすぎちゃう
相手が困らないよう先回りして行動したり、指示したり
映画やドラマに異常なほど感情移入しちゃう(戦争映画やホラー、暴力的な内容は絶対に観られない)
大きな音が嫌い(大きな笑い声、大きなくしゃみに不快感)
直感は割と当たる
HSPなのかどうかは無料サイトで診断できます。
私はこちらのサイトで外交型HSP85%と診断されました。
自分が「繊細さん」だと自覚したら
これまで無理して取り繕っていたことや
ストレスに感じていたことを俯瞰して見られるようになりました。
俯瞰して見られるようになると、苦手なことを事前に避けることができるので、とても生きやすくなります。
「気づきすぎる繊細さん」×「気にしない非繊細さん」
繊細さんは、同じく繊細な人と一緒にいる方がラクなのでしょうか?
私はそうは思いません。
非繊細さんの良さが自分とマッチした時、この人と一緒にいるとラクだなと感じられます。
では非繊細さんとはどんな特性の人なのか?
私の夫は内向的な非HSPです。
本人は「自分は繊細なんだ!」と言っていましたが、内向的と繊細さは別物。
夫を見ていて感じる非HSPの特徴はこちら↓
家の外から聞こえる車の音や、マンションの上の階から聞こえる物音に気づいていない
長い時間、同じ作業をするのが苦にならない
怒られたり、嫌味を言われたりしても、最初は気にするものの1時間後くらいには忘れている
「ストレスをあまり感じた経験がない」と言う
言ったこと、聞いたことなど、アウトプットされたものが全てだと考える(裏があるとは思いもしない)
物事を深く考えないので、くよくよ悩まない
夫は自分が見えているものが全てと考えるので、「察する」のは苦手です。
ですが「あれをやって」「コレはこんな風に管理して」とか、色んな指示を出しても嫌な顔せずに受け入れてくれます。
指示されたことを、「自分のやり方を否定された!」のように否定的に捉えるのではなく、言葉通り受け取っているのだと思います。
(受け入れてくれるだけで、やってくれるようになるかは別の話。深く受け止めず、忘れちゃうのもご愛嬌)
だから、私が強く言っても喧嘩になることはほとんどありません。
「気づきすぎる繊細さん」×「気にしない非繊細さん」の組み合わせは、一見不釣り合いにも見えるかもしれません。
だけど、私の場合は夫の「気にしない」にたくさん救われています。
この「スルー」できるスキル、本当に素敵だなと思います。
繊細さんは5人に1人の割合
非繊細さんから見ると、HSPの感じ方は過剰に映ることが多々あると思います。
だけど、HSPは統計データ上では5人に1人と言われています。
つまり表面に出せていないだけで、繊細さんは世の中にたくさんいるということ。
もし、「誰かが不機嫌だとビクビクしちゃう私は、社会不適合者?」と悩んでいるのだとしたら、それは繊細さんだからこそなのかもしれません。
社会不適合なのではなく、偶然いるその場所があなたに合わないだけなんです。
繊細さんの特性に合う場所は必ずあります。(それも割と多く)
なぜ断言できるかというと、私の経験談です。
転職を7回して、色んな会社の文化や人間関係を体感してきました。
苦手な環境がある一方で、同じくらい居心地がいい環境にも出会いました。
自分の特性を理解して、苦手な人、苦手な場所から距離を取ることができるようになれば、もっと楽しく、生きやすい生活に出会えます。
HSPの書籍
HSPについてわかりやすく書かれている書籍をご紹介します。
タイトルにもあるように「気が付きやすくて疲れる」と思う方はもちろん、「あの人のこと、どうも理解できないな」と感じている方もぜひ読んでみてください。
世の中には色んな特性を持った人がいるんだということがわかる一冊です。