腰椎穿刺後頭痛とタイムアタック
◆免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)
腰椎穿刺が無事終わり、病室へ戻ってから今後の経過や治療についての説明を受けました。
緊急搬送されたタイミングとしてはギリギリだったと思うとの医師の説明にちょっと冷汗が出ました。
もう少し遅ければ呼吸器系にも影響が出ていたかもしれないと。
治療は「免疫グロブリン大量静注療法」とのことで、説明を受けた当日から五日間点滴にて投与するとのこと。
ただ、先生の説明では「腰椎穿刺してギランバレー特有のタンパクが出てなかったけど、ワクチンを打ってから症状が出たことと、実際出ている症状がギランバレーで間違いないだろう。」との話で、このときはまだいろんな展開についていけず「そうなんですか」な感じだったのですが、なんとなく腑に落ちない感じはあとからすこーし出てきました。
ほどなくしてナース二人が点滴をもって入室。
これから五日間免疫グロブリンがどう働くのか、ドキドキしながら身を任せます。
◆新人ナース
なんだかよくわからない難しい点滴だからナースが二人入ってきたのかなぁと思っていたら、どうやら一人は新人ナースだったようです。(新人とは伝えられてはないです。)
「よろしくお願いします。では針を刺しますね(*^^)」
私「はい、お願いしま~す」
チクン!
私「あ!痛いかなぁ(;^ω^)」
ナ「あ!すみません!もう一回します!(;''∀'')」
チクン!
私「あぁ、ごめん、また痛いww」
ナ「あぁぁっ!ほんとごめんなさいいいいい!もう一度!」
計4回失敗を重ね、さぞお勉強できたことでしょうwwwww
(決して嫌味ではないです(笑))
おかげさまで両腕の内側が真っ青になりましたww
結局一緒に来たベテランナースが一発でぶち込んでくれました。
点滴自体は特に副作用らしきものもなく、予定通りの五日間を終えたのですが、腰椎穿刺の副作用?がとにかくひどかったんです。
◆頭があぁあぁぁぁぁぁぁぁっ
腰椎穿刺後に病室へ戻り、点滴を開始して横になって休んでいましたが、昼食の時間となり食事が配膳されました。
食べること大好きなので「わぁ~い♪」とルンルンしながら起き上がる。
ズ------------------------------ン!
え!?
めっちゃ頭痛い・・・
いったん横になる。
???
頭痛引いた!
よし大丈夫!食べよ~!
(起きる)
ズ------------------------------ン!
いったあぁぁぁぁぁぁぁい( ;∀;)
なんか別の病気にでもなったのかと思うくらいの激痛でした。
ネットで調べてみると、腰椎穿刺後頭痛というのがあるとのことです。
要するに脳は髄液で守られて浮いているような状態なのですが、採取した際に刺した針でできた小さな穴からその髄液が少しずつ漏れることがあるらしい。
そしてその髄液の生産が追い付かないと脳が浮くことができず重力で下のほうに落ちてしまい、周囲の血管や支持組織が引っ張られることによって頭痛が起きるという原理だそうです。
これはリハビリ初代担当のイケメンPTが飲みかけのペットボトルを使って上手に説明してくれました。
私は6~40%にきっちり入っており、72時間以内という条件も俊足でクリアし見事激しい頭痛に悩まされることとなったのでした。
◆時間との勝負(タイムアタック)
その後の食事はとにかく時間との勝負です。
横になっていれば頭痛は嘘のようになくなり、座位になると悶絶するほどの痛みが出現する・・・
しかし、私の食欲はそんなものには屈しません(`・ω・´)キリッ!
(食欲オバケです)
手順
①食事が配膳されたら頑張って体を起こす!
②急いで箸を持つ!
③急いで口に運ぶ!
④横になり咀嚼する!
このやり方で頑張ってみましたが、何度も起きることが体力的にかなり負担がかかり、実用的とは言えませんでした。
その後食欲オバケの私の食欲がみるみる落ちてしまい、寝てても体力維持が難しい状態。
それでも少しでも食事は摂らねばと思い、ベッドのギャッジアップをしながら少しだけ食べていました。
ギャッジアップでももちろん強い頭痛は有り。
結局ほとんど食べることをしなくなり点滴追加となりました。
いつまで続く この頭痛
一般的に腰椎穿刺後頭痛は1週間以内には消失するか、髄液漏出に対する治療をすれば48時間以内に消失するらしいのですが、私の場合なんだか知らないけどしつこかった・・・・・
食事代わりの点滴と鎮痛の点滴を使っていたのですが、鎮痛の点滴もほぼ効果を感じられず。
なんとか耐え忍んで10日後にようやく軽くなってきました。
一緒にしたら怒られるかもしれませんが、片頭痛持ちの人がいかに大変かを身をもって感じることができたように思います。
つづく