里帰り出産できない
私は、里帰り出産できない人です。
妊娠出産の話になると役所や職場の人には必ず「里帰りするの?」と聞かれます。どうあっても里帰りできない側からすると、もうその質問は辞めてくれよ…と思います。正直不愉快です。妊娠したママがみんな里帰りできる里を持ってると思うなよ?と言いたいです。
一方で里帰り出産できる人は、勝ち組だと思います。あまり言いたくないけど、親ガチャ成功です。頼れるお母さんとお父さん、赤ちゃんと安心して過ごせる清潔な実家があることは本当に素晴らしいことだと思います。
与えられた環境に感謝しましょう👏🏻
わたしが里帰りできない理由は4つあって…
①母親がフルタイムで働いている
②母親が祖母の介護をしている
③実家がそもそも汚くて危険物が多い
④父親が嫌いだから
です。
私の祖母は昨年大きな手術をしました。手術じたいは成功し、経過はよかったのですが、長い入院期間で生活能力や認知機能のが衰え、以前とは別人になりました。以前は料理や洗濯もできましたが、できなくなりました。年相応になったといえばそれまでですが、私の母の負担が増加しました。
私の母親はまだ現役で仕事をしています。在宅勤務をしながら、祖父母の世話をしています。とにかく母親がめちゃくちゃ忙しい。仕事、家事、介護で毎日疲弊しています。60歳も過ぎているのに自分の時間がほとんどなくて、可哀想だなと思います。
実家は祖父母と母と父が住んでいます。もともとは祖父が建てた家です。築年数がかなり経っているのであちこちガタがきています。家族全員がモノを溜めがちな性格のため、面積が広い割にモノだらけです。私と赤ちゃんが寝れる部屋は仏間しかなく、玄関のすぐ横なので落ち着きません。おばあちゃんも赤ちゃんの顔を頻繁に見に来て、寝てる時にも話しかけてきます。仏間には冬場は石油ストーブがあって、1人目のとき帰省した際は、布団に火が燃え移って火事にならないか心配で安心して眠れませんでした。本当にストレスフルでした。
不要なモノはたくさんあるのに、清潔なタオルひとつすぐ出てこない、何でもかんでもすぐ使えない。間取りが悪い。とにかく寒い。私は赤ちゃんと安心して眠ることができませんでした。1人目を産んだ直後、年末年始は長期で実家で過ごそうと思いましたが、2泊でギブアップしました。旦那に状況を話し、むかえに来てもらいました。母親とも相当喧嘩しました。
実家が無理な最大の原因は父にあります。ちなみに母は再婚しており、父と私には血の繋がりはありません。
父は車の運転ができません。いわゆるペーパードライバーです。なぜ運転をしないのかというと、お酒です。基本、仕事中以外飲んでいます。自宅にいる時、アルコールが入っていない時間がないのでは?と思うほど、ずっとロング缶のビールを飲んでいます。たぶんマイルドなアルコール中毒。平日は役職付きの正社員で仕事をしていますが、休みの日は酒浸りなので、こんなんでまともに仕事ができているのだろうか?と不思議に思います。定年退職したら「歩くゴミのよう」だな…と思ってます。
マイルドアルコール中毒に加えて、父は漫画、書籍、CD集めが大好きです。父と母が過ごす部屋にタワーのように本や漫画が積み重なっています。とにかく捨てられない人なのです。金の延べ棒のような価値あるものはひとつもありません。なぜか、書籍やCD沢山所有することに固執しています。
おまけに父は家事ができません。皿洗いをすれば皿を割り、ちょっと家事を頑張れば不注意で家財道具を破壊します。そんな父の姿をみると虫唾が走るので、子供が産まれてからは実家には帰らなくなりました。帰ったとしても日帰りの数時間のみです。祖母と母に孫をあわせるためのボランティア帰省です。
妊娠出産で、はじめて「親ガチャ失敗」を感じました。母親は全く悪くないのだけど、いつも何かに追われていて、心と時間の余裕がありません。祖父母は一応生きているけど、母の世話がないと生活できません。父親は母親がいないと家事も移動もできないカスです。これらの事象は、わたし1人の力ではどうにもできないので、非常に残念な気持ちになります。赤ちゃんと実家に帰れないことがこんなに惨めなものだとは思いもしませんでした。清潔な実家と、時間的精神的な余裕を持つ両親がいることは本当にレアで、尊いことだと思います。
今年また冬産まれの2人目を妊娠しました。やっぱり里帰りできないので、義実家で年末年始を過ごす予定です。義実家は広く、部屋がたくさんあり、モノが少なく、いつも綺麗にされています。私と赤ちゃんのために部屋のリフォームもしていただきました。今回は赤ちゃんと私は安心して過ごせそうです。本当にありがたいです。義実家様様です。
私も娘がいるので、将来娘が妊娠出産のときは里帰りができるように、心と時間の余裕のある母親で居たいし、清潔な実家を用意してあげたいな、と思っています。今はミニマリストとはいかずとも、必要なものを必要なときに使える綺麗なおうちづくりを目指しています。
子育てを終えた後の、子供や孫との関わりは「人生の通信簿」と言われているそうです。子育てや子供との関わり方がよかった母親は、その後も息子や娘、孫といい関係が築けるようです。実に言い得て妙だなと思いました。
人生の通信簿、最後はオール5になるように、30代はまず基本の子育てを頑張ります✌🏻✌🏻
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