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その封筒は過去からの贈り物 

引越しが近いのでクローゼットの中を整理してまして。
そしたら思いがけずへそくりを見つけたのでちょっと浮かれております。

見慣れぬ封筒に4万円ほど入ってました!やった〜っ!🙌
まったく心当たりがないのですが、若い頃の写真や手紙(それはそれでヤバイ💦)がガサッと入れられている箱の中で、ひっそりと息を潜めるかのように入っていました。

うわ〜、なんかへそくりっぽい!(だからへそくりなんだってば)
写真や手紙の中に紛れ込ませるあたり、隠してる感が滲み出てて、そんな風に忍ばせておいた過去の自分がいじらしい。

あれ、そういえば前にも似たようなことがあったなぁ、と一年前のある出来事を思い出しました。

親の財産、把握してますか?

ちょうど一年前のいま頃、介護施設に入所している母の体調が悪化してきて、本当にもうそろそろかも知れない、とお別れの気配を感じていました。

母の意識がハッキリしている今のうちに確認しておくことはないだろうか?

親子の今生の別れが近づいているというのに、そんな事務的な話とはけしからん!と思われる方がおられるかも知れません。
ですが、すでに両親を見送っている者として、僭越ながら言わせていただきます。

事務的なこと、めっちゃ大事ですよ?

親が元気なうちから

「そういえば、お父さん(お母さん)はどんな生命保険に入っているの?銀行口座はいくつ持ってる?」

とはさすがに聞きにくいですよね。
親の財産を当てにしてると思われるのは嫌ですし、元気なうちからそんな話しなんて「縁起でもない」とか「不謹慎」とか、そんな考えがどうしても頭をよぎります。

ですが、いざ相続の段階になってから初めて親の財産を把握していくのは、そうとう骨の折れる作業になると思います。
親御さんがエンディングノートを用意していて、きちんと書き残しておいてくれたら助かるのですが、私のように偶然見つけてしまったパターンは・・・、正直微妙に嫌でした😅
母が書いたエンディングノートをうっかり見つけてしまったときのお話はこちらです👇

「そのとき」がきても慌てないために、大切な人が何を望んでいるかを知るために、ちょびっとだけ勇気を出して、意思の疎通ができる今のうちから終活関係のお話しをされておくことをオススメします。

親の財産管理

私は親が介護施設へ入ったときから保険証券や通帳や印鑑などを預かり、保管・管理をしていました。
親の介護問題に直面したときに、姉が親の財産の把握をしておかないとヤバイと非常に危機感を持ったのです。
このとき何も考えていなかった私は、さすが長女だな〜、しっかりしてるな〜、と呑気に思っていました。
親の財産問題というデリケートな内容にも関わらず、姉が正面突破で両親にぶつかってくれたおかげで、加入している生命保険や通帳・印鑑・不動産関係の書類など、全部をオープンにして今後の管理・保管をどうしていくかを話し合いました。

幸い両親は保険証券や通帳などを子どもに預けることに抵抗がなかったので、年金の受取指定口座になっている通帳とキャッシュカードだけを親の手元に残して、他は全部私が預かり管理することに。
住む人がいなくなった実家は思い切って手放すことをこの時決めました。

※ちなみに姉は基本海外で暮らしているため、何かあったときにすぐに対応しやすいように私が財産の管理をすることになりました。

謎の封筒を発見


あの、そろそろ皆さん思われている頃合いでしょうか。

で、へそくりの話はどこいった?と。

私も思います。
なのでそろそろ話しを戻します〜💦

母との別れを覚悟したとき、確認をしておかないといけないものはないか?と気になり、預かっている保険証券を保管している段ボールの中を見てみました。

すると、知らない保険証券が出てきたではありませんか!
通常保険会社から送られてくる郵送物が一切ない。
通帳を見ても引き落としされている形跡もない。
けれど、保険証券だけはある。

この保険、まだ契約続いてるの?解約済みなの?どっちーーー?

ほら、事務的なこと、やっぱり大事だったでしょ?

うわ〜、この保険どうなってるの?母に確認しないとまずいな。
ほかにも確認が必要なものが残っていないだろうか?と書類の束をチェックしていたところ、封筒を見つけました。
父がメインバンクに使っていた銀行の封筒です。
しかも妙に厚みがある・・・。

恐る恐る封筒の中を見てみると、父名義のキャッシュカードとともに現金が数十万円入っていました。

なにこれ!まったく覚えがないんですけど!!

なんのためのお金なのか、いつどうやって受け取ったのか?
どういう経緯を経て私の手元、しかも書類の中に紛れ込み放置されていたのか?

こわっ。
まったく心当たりのない大金。
大金にも関わらず、びっくりするほど雑な扱い。

段ボールにポイって。

自分の雑さが心底こわいです。
そして忘却力がこわいです。

ま、まずは落ち着こう。
深呼吸をして、スーハー、スーハー。

あれ、もう一つ封筒がある。

懐かしい父の筆跡。
茶封筒の表に相続税と書いてあります。
中には相続税に関する新聞記事の切り抜きと、

日本人の90%は無税だから、気にすることはない。

という、どういう論理かわからないけれど、妙に力強い言葉が書かれたメモ。

2009年の新聞記事といまは亡き父直筆のメモ

あ、そうなの?日本人の90%は相続税無税なの?
でもたぶん、父がこのメモを書いた頃と現在では、税法が大きく変わっていると思われます。
その証拠に父が亡くなったとき、相続税払いましたからね!
国は庶民からもしっかりと税金取りますからね!
実家を売却していたのが大きかったと思われますが、お父さん、あいにく無税ではなかったよ😢

きっと父からの贈り物

自分が亡くなったあと、母や子どもたちが相続税を払うのか、税金対策が必要なのかを気にしていたのでしょう。
謎の封筒の発見から、思いがけず父の想いに触れることができました。
しかも、母がもうすぐそちらへいくかも知れないというこのタイミングで。

お金の使い道は姉と相談して、母の面会・付き添いのためにかかる交通費・宿泊費に充てることにしました。
これから東京ー大阪間を何度往復することになるかわからないので、これは大変ありがたい。
姉は一時帰国するにあたり、2週間の自主隔離期間が必要なため、宿泊費の負担がなくなるのはとても大きいです。

まるで父が

「なんの心配もいらないから、お母さんのところへ会いに行きなさい」

そう言ってくれているみたいです。
私は霊感なんてないし、スピリチュアルな感性とかもないけれど、

見えない何かに導かれている。

そんな気がしてなりませんでした。

へそくりだって贈り物


先日みつけた、まったく身に覚えのない4万円のへそくりですが、これまた引越しというタイミングでみつかったあたり、勝手に運命感じちゃいます。

どういうつもりでへそくりしたのかわかりませんが、過去の私グッジョブ👍
引越し前後は、きっとご飯作る余裕はないと思うので、外食やウーバーイーツ代に使いたいと思います!
外食代だけじゃ使いきれないかも知れませんね。
余ったらどうしようかな?🤔 そうだ、疲れた身体をマッサージで労ってあげよう。
おかげでツライ引越しが乗り切れそうな気がしてきましたよ。

過去の私グッジョブ👍(本当にそう思ってるので2回言った)


最後まで読んでくださり、ありがとうございます!







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