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2023腰椎椎間板ヘルニア日記05

04月18日(火曜日)

夕方に妻と一緒に手術の話を聞いて、同意することになっているが、どうもスケジュール的には、明日水曜日の朝イチで予定が組まれているとのこと。

朝から、採血や理学療法士による身体の細部にわたるチェック。CT撮影など諸々を行い、手術当日流れのレクまで受ける。

夕方。先生の話を妻と一緒に聞く。
術式とリスクについての話が、先生らしく淡々と続く。

術式は、2択。
1)内視鏡によるヘルニアの除去
2)ヘルニアの水分をとる薬の注射をする

2)は1)より身体への負担は少ないが、一生に1回のみしか出来ないらしい。一生に1回を「今」するのは、勿体無い気もするし、注射後、ヘルニアが戻るのも遅いとのことで、1)内視鏡によるヘルニア除去を選択。

しかし、リスクを聞けば聞くほど、僕の中では、怯んでいく。
何なら、手術をしなくても結果(ヘルニアが引っ込む)なら。。。と思いもしたが、今日1日手術に向けて準備した手前もあって、ますます悩んでしまった。

最終的には、妻が「リスクがあれば途中でやめてもらっていいですので!!」のひと言に背中を押され同意することにした。

正直、ビビってしまった。

夜は、麻酔科より処方された安定剤を飲むも、寝つきが悪かった。

04月19日(水曜日)

06時00分
シャワーを浴びて、手術着に着替える。パンツは紙パンツ。
08時00分
朝食はなし。スポーツドリンクみたいな栄養ドリンク?みたいなのを2本飲む。
09時00分
点滴開始。妻も病室に到着。
09時25分
ベットごと移動。相部屋の方に「いってらっしゃい」と見送られ、少し感動。天井をひたすら見ながら、手術室へ
09時30分
手術室へ入り、氏名と手術内容を口頭で確認。室内は凛とした空気感で緊張した。
スタッフが交代し、手術室の奥へ進む。ドクターXなどで見る仰々しいライトや電子音とクラシック音楽かジャズの音楽が流れていたと思う。
麻酔科の先生が、麻酔のような優しい声で、「今は酸素を吸う時間です」と言われた。
担当医は、何も言わず腰骨当たりを触っている。
「だんだんと眠くなりますよ」と言われ、身体が重たい空気感に変わったところで、記憶が無くなる。
12時00分ごろ
手術室で無事に終わった旨を伝えられる。病室へ戻る途中、うっすらと妻の顔が見えた。
病室に戻り、妻から時間を聞く。そして、まあ妻らしく1枚の写メを撮られた。妻は、そのまま帰宅。
僕の感覚としては、傷は痛くないが、喉が痛い(挿管される旨、事前説明は受けていた。)酸素マスク、尿管、背中にはドレン管、どうやらパンツは履いていないので電気毛布が置いてある。

ここからが、地獄だった。

寝たくても寝れない。水を飲めと言われるが、喉を通らない。身体中から管やコードに繋がれて、寝たり起きたりを1日中繰り返した。
その晩の担当看護師さんは、見た目はハリーポッターのハグリッドみたいと思っていたが、とても優しくハグリッド見たいと思っていた自分を悔いた。

頭の中に何度もよぎった事は、手術を選択したことの後悔と寝れないことの苦痛。一生に1回の注射でも良かったのではと、何度も魘されながら、頭の中をぐるぐると逡巡していた。

今思い出しても、この日1日はとても長く辛い1日だった。


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