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ヨーロッパを旅した100の感想:60.イギリスの4カ国問題
もはやこのヨーロッパ記事の存在を忘れてしまっておりました。まだ100まで40個もあるのに!一年も経ってしまった…でも大丈夫。今月で書き終わる予定です。(毎月言ってる)きっと大丈夫…笑
だって次はフランスの感想20を書きたいんだもの。日本国内にいるうちに。
さて、本題へ。
皆さんはイギリスという国についてどれほど認識されているでしょうか?イギリスは4つの国の連合国家です。
イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4つですね。
なので、この4つは全く異なる国として認識されています。同じ国家感何ですけどね。
しかし、ほとんどの人はイングランドについてしか知らないと思うんです。というか日本語のイギリスってイングランドが鈍ったものだと思うんですよね。しかも、イギリス旅行に行くぜ!って時にロンドンやロンドン近郊以外の地域に行く可能性ってすこぶる低いですよね。なぜか。
だからか、イングランド国内にも素敵な名所がたくさんあるにも関わらず、残念なことにイギリス人自体もイギリス国内を旅行するという事が少ないので全く認知されていなかったりします。
そんな中、イギリスが好きすぎて英国国内全30都市以上を巡って感じた事をここに残せたらと思います。
スコットランド
まずはイングランドの北に位置するスコットランド。スコットランドはイギリスの中でも群を抜いて主張も個性も強い国だと思います。
スコティッシュという訛りも独特ですし、北のほうへ行くとゲール語を話す国でもあります。看板などはエジンバラでも英語とゲール語で書かれていたりするんですけどね。
ぱっと思いつくのはバグパイプやタータンチェックではないでしょうか。そうです、それこそ彼らのアイデンティティです。
加えて、天気が悪い。北に行けば行くほど悪い。イギリスのイメージにある曇り空はスコットランドでこそ見れるな思ったこともあるほどです。
そんなスコットランドの人たちはシャイで少し日本人にも通じる気質を持っています。ただ、お酒を飲むとキャラが変わってしまって、短気です。言葉も早口なので慣れていないと怖いかもしれません。
そして何より、イングランド人が好きじゃないという点でも主張が強い。イングランド人よりスコットランド人の方がよりいい国民だ!と堂々と言ってきます。なので、スコットランド人をイングランド人と呼ぼうものなら、永遠に怒られます。怖いです。
まあ、今の若い人ではそこまで過激な人はいないかもしれませんが。実に誇り高い国の人ですね。
ウェールズ
ウェールズは英国の西の方に位置する国です。スコットランドほど大きくはないかもしれませんが、こちらも主張がそこそこ強いですね。
気質としては陽気です!ウェールズの首都に行けば分かるかと思いますが、イングランドにはない陽気な雰囲気が漂っています。色で言うとオレンジ。
ウェールズにある城はジブリのラピュタに出てくるもののモチーフとなっていますね。国立の炭鉱もありますので、無料でツアーに参加できたりするんですよ!
言葉もウェールズ語と英語の2ヶ国語です。看板ももちろん2つの言語での表記になっています。訛りとしても、イントネーションの強弱が独特なので人によってはきつく聞こえてしまうかもしれませんがまるで歌っているような、リズミカルな訛りです。
そしてもちろん、ウェールズ人もイングランド人が嫌いです笑
よく「イングランド人のようにつまらない人間にはなるな!」なんて親が子供に言っているのを聞いた事がありました。半分冗談なんでしょうけど、なかなか手厳しいですね…
基本的にウェールズは田舎なので牧歌的な国です。しかし、やはりイングランドが絡む話になると途端に団結しヘイトを語る人は多いかもしれませんね。
北アイルランド
北アイルランドに関しては以前も軽く触れた事があるので、こちらもお読みいただければと思います。
もう歴史的に複雑なんです。この国は。いまだに歴史的な遺恨が残っていたりするので、イングランド人といえども簡単に行ったりはしない国なのではないでしょうか。イングランド人は「北アイルランドに行くと攻撃されるかも知れないから行かない」と言う方が多いです。
アイルランド人やその外の国の人は気軽に行ったりするとは思いますが。気質としてはもはやイギリス人と言うよりアイルランド人に近いですこの国は。元々は1つの国なので当たり前といえば当たり前なんですけどね。
といってもアイルランドであってもかつてはイギリス。多少の共通点や占領下の名残はあるんですけどね。
繰り返しになりますが、北アイルランド人もイングランド人にいい感情を抱いていません。歴史的にしょうがないことです。
イギリス国内では北アイルランド人が圧倒的に数は少ないので、あまり出会うことも少ないかもしれませね。
イングランド
イングランド以外の3つの国を見てもらうと分かると思いますが、イングランドは4つの国の中で一番嫌われています。これは歴史的なものが原因なので、一長一短で和解できるものではありません。
これは韓国もそうだと思うのですが、イングランド以外の3国は歴史的に侵略してきた国を否定することで自身の国のアイデンティティを守ると言うものに近いと思っています。なので、これから先もイングランドは4つの国の中でも嫌われながら発展すると思います。
なんだかんだと、ロンドンが首都ですし、人口的にもイングランド人が一番多いですからね。
しかし、英国内で唯一英語のみが共通語である国ですね。北アイルランドではアイリッシュ表記と英語の看板がありました。
しかし、イングランド国内だけでも数えきれない数の方言やアクセントがあるので簡単に認識できる英語は少ないかも知れません。
そんなイングランド。イングランド内であってもお互いをバカにしあっているんですよ。これも面白いですよね。あそこの訛りは農民アクセントでダサい、とかあいつはあそこの出身だから何をいっているか分からない、とか。
まあ、イングランドに限ったことではないかもしれませんが、イギリスにはバンター(banter)と呼ばれる皮肉をギリギリのラインで言い合う文化があるのでそこからきているのかもしれません。(ちなみにスコットランドではパターpatterと言います)
魅力はたくさん
今回はほんの少しでもイギリスに興味を持ってもらいたくて、イギリス国内の話をしてみました。表面的にさらっと触れただけです。
もちろん、それぞれの国に絞れば変わったことや面白い文化はもっとあります。しかし、どれもいい意味でイギリスなので知ってもらえるきっかけになればいいなと思いました。
ちなみに私は絶対的にスコットランド推しです。キルト男子たまらんです。
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