アルコール依存症の女 さようなら
退職日当日は5月の暖かい日だった(雨が降っていたような気も)。
最後に送る会を小さく開くので、皆さんの前で挨拶してねとのことだった。人前で発言することが小さいときから苦手だった私は朝から緊張しっぱなしだった。何言おう。しょうもないこと言うのは嫌やけどかっこつけすぎたくない。泣くのも恥ずかしい。
夕方4時。いよいよそのときがきた。ありきたりに「今までお世話になりました」とオープニングトーク。そして同業他社で働くことになったことを話し、みなさんの背中を見て自分もこの業界にもっと踏み込みたいと思った。
というようなことを矢継ぎ早に告げたあと、皆さんから拍手をいただいた。
私が「どうしても」とお願いした集合写真も撮ってもらえた。
なぜ懇願したのか。自分はこんなにも素晴らしい人たちの側で仕事をできたという証になるからだ。
たくさんの方から両手では持ちきれないほどのプレゼントをいただいた。
今まで勤めたどんな職場より暖かく、自分に自信を持つことができた会社。
心より感謝しています。
ありがとうございました。
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