アルコール依存症の女 タイ旅行
退職して、新しい職場に移るまで10日間ほどしか余暇はなかった。もっとゆっくりしてもよかったのだが、一人暮らしの身としては1ヶ月でも給与が滞るとなかなか大変な上に、空白の時間ができるとつい酒に走ってしまいそうだった。
しかしせっかくの長期休暇。どこにも行かず、何もせずでは罰が当たると思い、コロナ収束後初の海外旅行、大好きなタイへ母親と行くことにした。
このブログの初めの方で触れたが、母は私が中学生の頃より精神疾患を患い長い間家に引きこもっていた。そのため、海外はおろか日本国内もまともに巡っていない。
近年、元気を取り戻した母親を生きている間にたくさんのところに連れ出してあげたいというのが私の一つの夢だ。
「タイに行こう」と誘った翌日、図書館でタイの観光本を数冊借りてきたフットワークの軽さには笑ったが。
正直、母親を連れての海外は不安だった。
母が行きたいところ、食べたいものを調べ連れて行った。親子なので言い合いになることもあったが、特に大きな怪我や病気をすることなく無事帰国した。詐欺に遭いかけ猛ダッシュで逃げたこともあったが。
「楽しかった」と聞いて連れ出した甲斐があったと感じたし、少しは親孝行できたと思う。
🇹🇭タイでのお酒事情🇹🇭
タイ人はよくお酒を飲みます。ビールが主流で国内産はシンハービールが1番手、チャーンビールが2番手といった感じです。あとは海外製のものも多く売られています。
ウィスキーづくりも盛んで、メコンウィスキーはタイの代表的なウィスキーです。
少し甘めな味わいがタイ料理に合います。
タイには酒類を販売できる時間が決められています。11:00〜14:00と17:00〜24:00のみ販売可能で、それ以外の時間帯は酒類が入っている冷蔵庫は厳重にロックされます。
また、仏教徒の重要な祝日では終日飲酒禁止なんてこともあります。
さて、今回の旅で私はお酒を飲んだのか?
一滴も飲んでいない。嘘じゃない。
あのビール天国タイで飲まないなんて、ありえないだろう!と思われると思うが、タイにもソバーキュリアス文化が浸透しはじめているようで、ノンアルコールビールやフレーバー炭酸水なんかがコンビニで売られていた。
その時点で断酒9ヶ月目だったので、飲酒欲求もあまりなかったし、何より母を守るために酔っ払っている場合ではなかった。
酒を飲まない海外旅行はこれが初めてだった。そんな自分に乾杯。
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