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7日間ブックカバーチャレンジだけで紹介しきれなかった本の話

Facebookで、mixiぶりに流行っているバトンが回ってきたのでやりました!

最近はバトン的なのものと距離があったのですが、尊敬する大川さんからのバトンは流石にスルー出来ずに、受け取ってやることにしました。

結果的に、7日間ノリノリで完走したのでした。笑

そんな7days challengeのルールは、
・本についての説明は無し
・表紙画像だけUP

となっていたのですが、どうしても愛してる本たちだったので簡単に紹介していきます。

夜と霧 V・E・フランクル

座右の書です。

人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである

この言葉に衝撃を受けました。
何かに期待して生きる訳ではなく、自分が何を期待されているのか。

「誰に?」って感じではあるのですが、自分まで命が繋がっている意味や大きな存在的な何かに意味を問われている、という解釈をすると非常にすんなりと受け入れられました。

スピリチュアルではありませんよ!解釈の問題です。

切り取れ、あの祈る手を 佐々木 中

「読書が趣味」という方にはぜひ読んで欲しい本です。

革命の本体、それは文学なのです。暴力など、二次的な派生物に過ぎない

ドストエフスキーが「罪と罰」を書いたときに、ロシアの文盲率は90%。
そんな中で作品を書き続けた、書き続けずにはいられなかったことに畏怖の念を抱きました。

宇多丸氏(ライムスター)も帯で書いていますが、背筋が伸びます

14歳からの哲学 池田 晶子

「考える」ということが、どういうことなのかを考えることが出来る本。

自分が1つ1つの定義をはっきりさせながら書くのは、この本の影響だと思っています。

平易な文章ですが、内容は難解に感じたり、そんな理屈っぽくと感じる人も多いかもしれません。でも、味方になってくれる言葉も多いはず。

冷血 トルーマン・カポーティ

なんじゃこの小説は!!!

カポーティ自身が、死刑囚へのインタビューを通して感情移入してしまう一部始終が書かれた本。なんじゃそれは、と。

カポーティはこの小説を最後に、小説が書けなくなりました。
読んでいても、そのインパクトは伝わってきて胸騒ぎが止まりませんでした。

ノンフィクション、ルポが好きな方におススメ。ただ、精神的に健康な時に読んでください。非常に危険です。

因みにカポーティは「ティファニーで朝食を」の作者でもあります。

日本の難点 宮台真司

社会の底が抜けた

それを社会を構成する全員が認識した時に次の時代が始まる、とありましたが、今はまさにそれが顕著になってきたかもしれません。

今回の記事を書くにあたり軽く読み返しましたが、予言的にも読むことができ面白かったです。

「再帰性」という言葉をここで覚えました。

いつか王子駅で

静かな日常の描写が美しく、特に大きな出来事は起きないのに深く心に残る本。

心の「のりしろ」
他者のために、仲間のために、そして自分自身のために余白を取っておく気づかいと辛抱強さ

この文章が特に好きです。気になった方はぜひ。

現代語訳 学問のすすめ

全然古くないです。普遍的なことばかり書かれています。

悪徳は程度をわきまえれば美徳になる(例えば傲慢→勇敢)と書いていますが、

生きていくうえで最も害となるのは「怨望(えんぼう)」

妬みや嫉妬だけは、NGだと言っています。

怨望を抱いた人間は、自分を高めようとするのではなく、他人を陥れることによって満足を得ようとする。

Twitterを見ていると散見することも多く、昔から人間は変わらないことと、その普遍さを分かりやすく説いた福沢先生の凄さに終始感動しました。

一度は読んでおいて損はないと思います。

まとめ

他にも紹介したい本はたくさんありますが7冊、かつ人とそんなに被らない(むしろ被ったら超嬉しいです)ところで選んでみました!

司馬遼太郎さんや、村上春樹さん、宮本輝さんなど他にも「これめっちゃい!」本はたくさんあるので、機会があればまた紹介していきたいと思います。

最近は実務に関する本を読むことが増えましたが、思想に関する本を一時期読みこんだおかげで、今の基礎が出来た気がします。

現実世界に還元できるように、今は、日々書いていきます。

本の話は尽きません。

最後まで読んでいただきありがとうございます! サポート頂いたお金は本の購入に充てます。 分かりやすくまとめていきます!