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コンシューマーインサイト

こちらの記事でコンシューマーインサイトの基礎知識・活用方法・成功事例・おすすめ情報をご紹介いたします。
あなたのビジネスの4P(Product(商品)Price(価格)Place(流通)Promotion(集客・販売促進)すべてに活用できる役立つ情報です。
ぜひ、ご活用ください。


コンシューマーインサイトの基礎知識

コンシューマーインサイトとは

コンシューマーインサイト(消費者インサイト)とは、消費者自身でも認識していない本能的な本音や感情を指します。
インサイトは直訳で「深層心理」です。
一般的に、消費者は商品やサービスを選択するときに、様々な情報を集めて検討ながらも、決め手となる決断は無意識の内に行われていることが多いのです。
「なぜその商品・サービスを選んだのか?」と問われて、「価格が...機能が...品質が...ブランドが…」とあれこれ理由を考えた後に、「たまたま出会ってしまった」とか「今の自分にぴったり」などと上手に言語化できないような感情を語ることがあります。
この感情を構成している「本音」となる心理的要因がコンシューマーインサイトです。

実際に、オンライン購買・オフライン購買のいずれにおいても、購買行動にコンシューマーインサイトが影響しているケースが多いです。
コンシューマーインサイトを理解し、マーケティング活動に役立てることで確かな成果を獲得することができます。

コンシューマーインサイトとニーズの違い

コンシューマーインサイトは消費者ニーズと混同されがちです。
次の氷山の図でどのような違いがあるのか解説します。

出典:マーケティングのススメ https://x.gd/vQzj4

コンシューマーインサイトと消費者ニーズの大きな違いは、消費者本人が自覚しているか、していないかです。

  • 顕在ニーズ
    自覚できている欲求感情

  • 潜在ニーズ
    はっきり自覚できていないものの質問や助成想起で思い当たる欲求感情

  • 消費者インサイト
    まったく自覚できておらず心の奥底に潜んでいる欲求感情

ハンバーガーの事例

かつてマクドナルドはアンケート調査で「ヘルシーなものが食べたい」という消費者ニーズをキャッチして「サラダマック」を発売しましたが、思うように売れませんでした。
その一方、ヘルシーとは程遠い「メガマック」を発売したところ大ヒットとなりました。
これは、消費者のニーズは「ヘルシー志向」ではあるものの、それよりもっと深いところにある消費者の本音(インサイト)は、「肉が食べたい」という欲求感情であったのです。

このように表層的なアンケート調査では見つけることができないのがコンシューマーインサイトです。
この隠れた本音は意識体に見つけ出さなければ発見することができず、先の事例のようにニーズとは真逆の結果になることもあのです。

コンシューマーインサイトのメリット

コンシューマーインサイトを活用する主なメリットは、競合他社との差別化と新規市場の開拓です。
現在では、「より便利に」「より高品質に」「より安く」といった消費者ニーズに応え続けた結果、どの商品・サービスも消費者ニーズをだいたい満たすことができるようになり、競合他社と差別化することが困難になってしまいました。
そこで、コンシューマーインサイトを活用して、競合他社とまったく異なる切り口で新しいヒット商品を生み出すことに投資する必要が出てきました。
そして、競合他社との差別化からさらに発展させ、コンシューマーインサイトを活用して新規市場へのイノベーションに挑戦する企業が多く登場するようになりました。

コンシューマーインサイトの成功事例

続いてコンシューマーインサイトの成功事例をいくつかご紹介いたします。

ライオン「トップ スーパーNANOX」
ライオンはコンシューマーインサイトを商品開発に活用して、汚れ落ちだけでなく匂いの除去に注目した新しい洗剤「トップ スーパーNANOX」を開発し大成功しました。

洗濯物の汚れ落ちを確認するために、主婦が無意識に行っている「洗濯物のにおいを嗅ぐ」という行動に注目し、「いやな匂いがしない」ことにコンシューマーインサイトがあると分析したことから「トップ スーパーNANOX」を開発しました。
実際に洗濯物の匂いを気にする主婦は非常に多く、「トップ スーパーNANOX」は衣類用洗剤市場で大きなシェアを獲得することに成功しました。

ユニクロ「ヒートテック」
ヒートテックは体から発せられた水蒸気を吸収して発熱し、保温効果を高めるという画期的な素材です。2003年に発売されて以来、抗菌やドライ、保湿などの機能を追加し、伸縮性や薄さにもこだわり、製品を進化させ続けています。

ヒートテックは消費者の着膨れしたくないというコンシューマーインサイトを発見したことで冬のファッションや様々な防寒シーンの概念を一変させた成功事例です。
また、高品質低価格での提供により多くの支持を得ることに成功し、現在では世界中で累計10億枚以上の販売を記録しています。

日清食品 「カプヌ史上最高級スープ」フレンチ カップヌードル
日清食品はカップヌードルの新カテゴリーとして「カプヌ史上最高級スープ」を開発しました。これはカップヌードルよりもスープが豪華で高級感のある味わいを提供するものです。

日清食品は、消費者の「カップヌードルは手軽で便利だが、味や品質に満足していない」「カップヌードルは日常的な食べ物で、特別な気分になれない」というインサイトを発見しました。
そして、このインサイトに応えるために「カップヌードルでも、本格的で贅沢な味わいを楽しめる」というメッセージで「カプヌ史上最高級スープ」を開発し、商品名やパッケージデザインも、高級感やプレミアム感を演出するものにしました。
その結果「カプヌ史上最高級スープ」は、カップヌードルの新たな顧客層を開拓し、売上を大きく伸ばすことに成功しました。

コンシューマーインサイトを発見するためのアプロ―チ

ここから、コンシューマーインサイトを発見するためのアプロ―チについて解説いたします。

情報収集・プレリサーチを実施する
コンシューマーインサイトを見つけるには、消費者の思考や行動のパターンを収集して分析する必要があります。
情報収集の方法は様々ですが、いきなりマーケティングリサーチに走るのではなく、マーケティングデーターベースを活用したプレリサーチや、自社の販売データやアクセスデータなどの分析がおすすめです。
これらのデータを集める際には、消費者のニーズや習慣、価値観、ライフスタイル、課題や問題などを把握することが重要です。
また、データを分析する際は、消費者の行動や感情の背景にある矛盾、葛藤、ネガティブな要素に注目することでコンシューマーインサイトを見つけるヒントを発見することができます。

ペルソナ・共感マップを作成する
情報収集やプレリサーチを実施したら、次にペルソナや共感マップなどのフレームワークを活用してコンシューマーインサイトを可視化しましょう。
ペルソナは消費者の人物像を設定することで消費者の特徴、ニーズ、不満や課題などを特定していくターゲティングプロファイリングです。
また、共感マップは消費者が特定のシーンで何を考えて、何を感じて、何を聞いて、何を言っているかをマッピングすることでコンシューマーインサイトを深掘りする方法です。
ペルソナや共感マップを作成することで、コンシューマーインサイトの方向性や発見の糸口を明確にすることができます。

新たな視点でマーケティングリサーチを実施する
ペルソナや共感マップを作成した次は、これまでの固定概念を外して、新しい視点でマーケティングリサーチを実施しましょう。

主なマーケティングリサーチ

  • アンケート
    いくつかの設問を記載したアンケートを消費者に回答してもらい、その回答から消費者インサイトを考察する手法

  • グループインタビュー・デプスインタビュー
    消費者に対して、一体多数や一対一のインタビューを実施し、会話を通じて本音などを引き出していく手法

  • 行動観察調査(エスノグラフィー)
    消費者と同じ環境に身を置き、行動を観察することで、無意識下の言動を記録し消費者インサイトを導き出す手法

  • MROC(エムロック)
    オンラインコミュニティを設定して消費者を交流させ、その交流をモニタリングしながら消費者インサイトを考察する手法

  • ソーシャルリスニング
    SNSなどのクチコミをテキストマイニングなどで分析して消費者の抱く本音を捉える手法

このようなアプローチを地道に行うことで、コンシューマーインサイトを発見し、消費者の「心の本音」を動かすマーケティング活動を実行することが可能となります。

コンシューマーインサイトのおすすめ資料

続いて、飲食・サロン・ストア・教室・クリニックなどのスモールビジネスに役立つSNSマーケティングのおすすめ資料をご紹介します。
資料はマーケメディアで無料ダウンロードできます。

コンシューマーインサイトをおさえるためのマーケティングリサーチ⼊⾨

様々なマーケティングツールが普及する中、リサーチ方法が多様化しています。
それに伴って、それらを的確に使いこなす「マーケティング・リサーチの知識」が重要になっています。
本資料では、そのために必要な知識と手順を紹介しています。
マーケター必見の資料です。

ドキュメント(一部抜粋)

  1. デジタルマーケターも知っておくべきマーケティング・リサーチ

  2. マーケティング・リサーチの動向

  3. デジタルマーケティングにおけるマーケティング・リサーチ

  4. リサーチスキルの向上が重要

  5. 成功への道!マーケティング・リサーチ の基礎をマスターする

  6. 定量調査と定性調査の違いは?!始める前に正しく理解する

  7. 調査設計をする際に抑えるべき3つのポイント

出典:マーケティングのススメ https://x.gd/vQzj4

資料はマーケメディアで無料ダウンロードできます。

コンシューマーインサイトを聞き出す3つのツボ

新しい商品企画を立案する時や、新商品を販売する時、既存商品の売上が鈍化してきた時に必要になるのは顧客の声です。
消費者のリアルな視点を、複数名の意見を一気に回収でき、想定外の新しい意見やアイデアが生まれる可能性あるグループインタビューで、サービス改善に役立つ消費者の声を集める方法を紹介します。

ドキュメント(一部抜粋)

  1. グループインタビューで理想的な調査環境とは

  2. グループインタビューの効果的なオペレーション

  3. 消費者ニーズを聞き出す3つのツボ

出典:マーケティングのススメ https://x.gd/vQzj4

資料はマーケメディアで無料ダウンロードできます。

コンシューマーインサイトに役立つおすすめの情報源「マーケメディア」

マーケメディアは㈱マーケメディアが運営するマーケティングデータベースプラットフォームです。
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出典:マーケティングのススメ https://x.gd/hrwZN

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コンシューマーインサイトのおすすめ情報

これらの情報が皆さまのビジネスのお役に立ちますとうれしいです。
ぜひ、ご活用ください。

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