繋ぎのはずだった倉庫内ピッキング作業の思い出
転職したり、徐々に社会復帰する時は、場合によっては次のお仕事への「繋ぎ」で、短期のバイトや派遣をするかもしれません。
私も、新卒で入社した会社を辞めてから、次の仕事先が見つかるまでの半年間、単発の派遣で繋いでいました。
今回は、その思い出をちょっと語らせてもらいます。
倉庫内は舞台裏
私がやっていたのは、倉庫内でのピッキング作業。
単発で入りやすい、よく見かける求人じゃないでしょうか。
繋ぎでやるわけですから、そこまで本気度は高くない。
本命の仕事を探しながら...つまり転職活動をしながらやるお仕事なので、負担も少なくて済むよう、簡単なお仕事を選んだ結果、ピッキングに。
約半年間でしたが、本当にいい経験だったと思います。
その頃の私は何年も接客業だったので、倉庫のお仕事って、本当に舞台裏というか。
街でお買い物したりお散歩していては、絶対に見えない世界でした。
こんなに大きな倉庫の中で、老若男女がピッキングのカートを押して、せっせと走り回ってる。
それを知ることができただけでも、すごく良い体験でしたし、私の入った現場は、某有名アパレルブランドのインナーのピッキングで、一種類の商品だけでも、こんなに時間が掛かって大変なんだな...と実感。
家族構成
そしてポイントは、老若男女です。
私のように繋ぎで入っている20~30代の人もいれば、メインで入ってるおじさんたちもいますし、高校生だけどベテランの女の子とかもいたり。
中には、本職のお仕事をしながら、休みの日にこの現場に入る、ベテランのおじさんもいました。
ピッキングをミスしたり、エラーになった時、機械の設定や解除をしてくれるリーダー的な人が、一つのフロアに最低一人は入るんですが、大体がベテランのおばさまたち。多分正社員さん。
そして、フォークリフトを操作する男性陣も、大体は正社員で、若手さんからおじさんまで。
派遣も正社員もごちゃ混ぜで、派遣会社もその現場では3社くらい混ざってたと思います。
家族の一員
何ヶ月と続けていると、
「この人は繋ぎじゃなくて、いつもこの現場に入ってる人なんだな」
っていう、イツメンが分かってきますし、私自身も何ヶ月って続けてるわけですから、イツメン化してくるわけですね。
一つのフロアに対して、1~2人で回せるものもありましたが、大体は10人以上、多い時は30人以上で駆け回った時も。
そういうことを続けていると、
・雇用形態
・世代
・単発・メイン
・経済状況
本当にいろんな人が集まって、ちょっとカオスな空間になるんですが、同時に、家族みたいにも感じてくるんです。
老若男女だからでしょうか笑
若い子もいれば、頼れるおじさんもいる。
現場を仕切るおばさまたちは、怒ると怖いけど、根はすっごく良い人たち。
みんなで一つの現場を一緒に頑張るあの感じは、普通に楽しかったです。
繋ぎって何だろう
ピッキングを始めてからもうすぐ半年経つ頃、転職先の選考も進んでいる時、いつもお世話になってる現場監督の人から、
「ひめてぃぶさん、社員にならない?」
と、声を掛けてもらえました。
倉庫の派遣さんは、いろんな人が集まるっていうのもあって、おサボりさんもまあまあいたりします(そういう人は、おばさまたちに怒られたり、自然と来なくなります)。
私はほとんど週5で入っていて、あんまりミスもなく、どっちかといえばマジメなタイプだったので、声を掛けてもらえたのかなと思います。
すごく嬉しかったですけど、やっぱり本当にやりたい事は別にあって、そのための繋ぎですから、お断りしました。
ただ、あそこに就職する道も全然アリだなと、今でも思うくらい、家族みんなで頑張るみたいなあの現場は、好きでした。
全部の倉庫には言えないことだと思いますが、みんな本当に良い人で、正直自分がシフトに入らなくなった時は寂しかったです笑
繋ぎで始めたお仕事でしたが、繋ぎもしばらく続けていると、繋ぎじゃなくなってくるってことです。
良いも悪いもないんですけど...寂しさで辞めづらくなるって意味では悪いかもしれません笑
そんな、半年間の思い出でした。
今は無人化がどんどん進んでいるので、いずれはピッキングのお仕事もなくなっていくと思いますが、そういう意味でも、経験できてよかったです。
みんな元気かな。
ももてぃぶ
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