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少年院 №28 限界

 大嫌いな部屋長の富樫と同じ6室での生活が始まり、俺は自分の部屋で落ち着く事ができず、心の休まる時間すらなかった・・・。平との不正事件以来、富樫は俺の事を必要以上にマークしほんの些細な事でも指摘してくるのであった。俺は富樫の揚げ足をとるべくあら探しをしていたが、富樫には隙が全くなく不正を犯す様な奴ではなかった。俺は仕方なく、富樫の前だけでは大人しくして、要領よく猫をかぶっていた。

 6室の2番は黄色バッジの重村と言うヤクザの息子がいた。重村は見るからに極悪そうで又、刺青が背中からびっしりはいっており、柄のTシャツを着ているみたいだった。その為、周りからは一目おかれていた。重村は俺とタメで中学もこの少年院で卒業式を迎えたらしい、ちなみに富樫も同じだった・・・。俺は重村と気が合い仲良くなり、富樫の居ない時など、重村とよく不正会話をしていた。そして、重村の罪名を聞いた・・・。

「俺は、監禁・致傷だよ!!」

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