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ジミー
出版社を介さず、クラウドファンディングで出版された本。
初めて小説を書いた著者。
でも、たくさんの人がこの物語を読んで、本になるのを望んだ。
とても幸せな本だと思う。
学校というところは息苦しいもの。
そんな気持ちを久しぶりに思い出した。
主人公のマイは、学校の暗黙のルールを理解して、うまくやっている、つもりの女の子。
そこに、小さな世界のルールなどわかるはずもない外国で育った男の子が転校してくるところから物語は始まる。
わたしは、ジミーだったのかなぁ。
外国で暮らしたことはなかったけれど、同級生との軋轢はここまで辛くはなかった・・・というか、軋轢するほど親しい人もいなかった。
後で、当時のうわさ話を知ってびっくりしたことがあるくらい、周りに無頓着で、孤独だった。
でも、息苦しかったのは確か。
今となっては、一体何に息苦しかったのか・・・
ああそうだ。
私の戦う相手はスクールカーストじゃなくて、世間とか社会とか親とか常識とかだった。
そして思うことすらしてはいけないと思うくらい本当は叶えたかった夢と。
そんなことを思い出していたら、遠い昔だったあの頃の記憶が、少し鮮やかに見えてきた。
ヒリヒリと、必死で生きていたあの頃のことを。
ジミーには、マイがいてよかったなぁ。
マイは、ジミーに出会えてよかったなぁ。
つきなみだけど、心からそう思う。
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