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エピソード5 「🌱早く退院したい患者さんへの看護」



こんにちは れももんです。
今日のブログでは看護師2年目に受け持たせていただいた肺炎男性のことについて書いていきたいと思います😊

男性は60代 細菌性肺炎で入院になりました。
入院当初の主訴は咳嗽や喀痰、繰り返す発熱によりぐったりしている様子でした。

そのはず炎症反応もとても、とてもそれは高値で、急変する可能性も高いほとでした。
そのため合併症のリスクや異常の早期発見をするために、呼吸状態やバイタルサイン測定を行い、状態観察をしていました。

抗生剤治療が始まると、数日で症状はすぐに改善し、患者さんもすっかり元気になりました。点滴も終了し、内服への抗生剤治療に切り替えられました。

炎症反応も改善したため、急性期は脱し、回復期看護が必要だと考えましたが、もともとADL自立しておりケアの介入部分が見つからない、なんの看護を行えばいいのかわからなくなりました。

そこでカンファレンスをして、どんな問題がありそうか、どんな看護が必要か先輩看護師と話し合うことになりました。

👩「患者さんにとってどんな看護が必要そう?」

私「抗生剤が内服に切り替わったため、肺炎が再燃しないよう呼吸状態の観察は引き続き必  要だと思います」

👩「そうだね、でも今は回復期だから優先順位は低そうだね」

私「そうですね。あとはADL自立しているのでシャワーに入れて清潔保持も自分で行えます  し、、内服も自分で管理することができています。何を看護していいのかわかりませ   ん」

👩「患者さんから何か思いは聞けた?」

私「はい、もう元気になったから早く退院したいって言っています。入院しているのも退屈  で、暇でしょうがないと。家に早く帰りたいって話すたびに言っていました」

👩「それを聞いてどう思った??」

私「それはそうだろうなと思いました。まだ60代と若くて、入院は苦痛だと思います。近  所付き合いで遊びに行ったりしている方なので、早く退院させてあげたいなと思い    ました。なので早く退院できるように、肺炎が再燃しないように状態を観察するくらい  しかできることがないような気がします」

👩「なるほどね、入院してきたときの患者さんの状態ってどうだった?」

私「炎症反応もすごく高くて、状態が悪化したら命の危機に陥る可能性がありました。」

👩「そうだよね!そのことって患者さんは理解できてるのかな?あと、なぜ今回肺炎がこ  んな悪化した状態で入院になってしまったんだろう?患者さんは発熱があってすぐに病  院に受診しているんだけど、、ここまでの肺炎にはあまりならないよ」

私「患者さん自身は命の危機があるなんて知らないと思います。なんでこんな重症肺炎を起  こしたんだろう!?、、、この患者さんは糖尿病の既往歴がありました!」

👩「そうだね!いいところに気づけたね。糖尿病があって免疫力も弱くなっているときに  肺炎を引き起こしてしまったことや、命の危機があることを理解していないね。だから  症状がよくなって、早く退院したいって言っているのかもしれないね」

このカンファレンスから患者さんに必要な看護は、”今回の肺炎は”生命危機的状況にあったこと ”糖尿病があることで、肺炎を悪化させていたこと”を理解してもらうために、問題として病識の理解不足をあげました。

そこから主治医に説明を行ってもらい、命の危険があったこと、また糖尿病での血糖コントロールができていたのか、家での食事や運動などはどうだったのかを理解しているのか確認し、不足部分の看護指導を行いました。

それ以降患者さんより「早く退院したいって思っていたけど、しっかり治してから帰らなくちゃね。糖尿病のことは以前言われていたけど、気にしてもなかったし、ちゃんと向き合わないといけないね、ありがとうね」とお言葉をもらいました。


患者さんの「早く退院したい」は希望であり、事実です。そのために私たちは確実な治療を医師のもと提供し、繰り返さないように必要な退院指導を行っていきます。

入院している患者さんには必ず必要な看護はあります。模索し、困ったらカンファレンスにかけたり、他職種に相談したりするように心がけています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。 

また明日🌱

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