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岡山新報デジタル【神道】

【神道諸派】◆法華神道


法華神道(ほっけしんとう)とは法華経の開会(かいえ)の思想に基づく日本の神々への信仰をいう。

信仰の中心は三十番神。日蓮の弟子の日像はこれを日蓮宗・法華宗に取り入れ、室町時代には教団に広く浸透した。また、最澄(伝教大師)が比叡山に初めて祀ったという説もある。

道場の祭壇または社殿に守護神として祭られた。祭壇祭式は天台宗の日吉神社祭祀の先例に従ったが、天台宗のように専門の神職を置くことはなく、勧請などの儀式も宗徒が行った。

神道家の吉田兼倶は日蓮宗の番神信仰につき質問状を出した「番神問答事件」を起こしたとされており、『番神問答記』にこの問答があるとされる。

鬼子母神・十羅刹女とともに法華守護の善神として尊重されたが、明治維新後の神仏分離により衰退した。一方で天台宗や日蓮宗と直接につながりはないものの、法華神道を背景とする新宗教「蓮門教」が起こり、明治時代に一時教勢を伸長させた。


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