独り言。 思い出に片想い。 喜編。

ぼくは甘えた人生を送ってきた。だから、喜びを他の人より多くは味わっていない。逆に言えば喜ぶほど何かに本気になれたことが今までない人生だった。

だから、これからなんだと思う。思い出は大事だけど囚われちゃいけないし、依存してもいけない。

喜ぶという行為は簡単には生まれない。困難に打ち勝つ、苦手を克服するなどといった解釈を私はしている。楽しいとはまた違う良いこと。だけど喜ぶには積み重ねが必要だ。

だから僕は今を一生懸命生きようと思う。昔は変えようもないし、なにか達成したことも特にないのだから。これから達成すればいい。目標を超えればいい。

まさしく今日。先輩に褒められた。本気で嬉しかった。喜びを感じた。こうゆうことなんだなっていうのをこの歳になってやっと気づいた。もっとはやく気付きたかった。

自分に自信がないチンケな野郎からしたら誰かのためになろうなんてそんな偉そうなこと出来ないって思ってるが誰かが感謝してくれるならやろうくらいの気持ちでいいんだって気付けたのだ。

これは、思い出ではなく、あくまで今の自分が作ったもの。僕は今まで気付けなかった価値観に気づき始めた。成長であり、初めて大好きな思い出を裏切った。

だけど、この裏切りは良いことで、変わるために裏切った。だから少しだけ悲しい。今までの僕じゃなくなっていく。これまでの僕にはなかったものを取り入れてしまう。

だから、僕は見失わないようにする。僕を。

思い出は偉大だ。思い出はやっぱり好きだ。

この甘えた人生も、もしかすると過去になっていくのかもしれない。忘れたくない。忘れたいけど忘れたくない。

でも、僕は今日もまた。

思い出を、裏切った。

ぼくはもういない。僕がいる。

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