ツラツラ小説。 時間と夢の実感。
ツラツラ小説。 時間と夢の実感。
たまに夢を見る。
あり得ない夢。そこにいないはずの時間。生まれてないはずの時代。あと。
そこで僕は超人気者の舞台役者になっていたり、はたまた、死にかけのホームレスになっていたり、時には文豪になったり、この間は織田信長になった。天下を統一するという幻の織田信長。
こうやって全く知らない人の人生を歩んでみたり、出会えてない人と出会ったりする。こんなふうに生きている人がいて、残念だけどこの世界を見れなかった人もいて。でも僕が見ていない世界もあって。
幻かもしれない。フィクションの世界かもしれない。僕が生きるいわゆる寿命は長くても100年と少し。100年後に僕はたぶん生きていないし、この文章を書いたことも忘れたまま死ぬ。でも誰かはこんなふうに文章を作ったり、音楽を作ったり、演技をしたりする。
人間が尽きない限り、芸術や夢という概念でしかない最高にくだらなくて最高にどうしようもない思いは止まらない。
これからも。