【小説】俺たちのステージ【ショートストーリー】
この物語は、1度は本気で日本一の漫才師を目指した二人のオッサンだったが、大会会場へ行く途中、公然わいせつ罪、全裸罪、オッサン罪、卑猥罪、蓮根罪、公務執行妨害など、数々の罪で逮捕され断念する。しかし、情熱大陸で「音楽家だったら音楽で呼吸をしないといけない」by久石譲!の言葉に感銘を受け、つい「カッ」となって音楽の道へと進みそうな物語である。
《登場人物》
オッサン1 渡邊惺仁
オッサン2 思う
スタッフ
20××年某日
とある控え室
渡「とうとうこの日がきたな…」
思「ああ、長かったな…。あの時はすまなかった。俺がありのままで行こう、なんて言わなければ…」
渡「気にするな。俺もあの時同意したんだから。後悔はしてない」
思「渡邊…」
渡「しかし、なんで俺も蓮根罪に問われるんだ?公然わいせつ、全裸罪、オッサン罪はまだわかるが…」
思「なんでだろうな。もしかして、お前のナニが蓮根に見えたのかもしれないな」
渡「はあ?俺のナニが蓮根?どこがだよ!どこが蓮根なんだよ!どう見てもパピコだろ!」
思「まあ、落ちつけよ。ナニの事になるとすぐカッとなるな。パピコってかわいいな、おい」
渡「あたり前だろ!落ちつけるかよ!俺のナニが蓮根とか…俺のナニはパピコだ…俺のナニはパピコだ…ブツブツ」
思「もう、パピコでいいよ。お前のその、ナニの事になるとすぐカッとなる性格のおかげで、今の俺たちがある。出所後、お前が情熱大陸を観てカッとなってなかったら、今頃俺たちはどうなってたんだろうな…。蓮根にカラシを入れてもらえず、終わっていたのかな。」
渡「だーかーらー、俺のナニは蓮根じゃねえ!一緒にすんな!俺はパピコだ…俺はパピコだ…ブツブツ」
思「わかった、わかった。お前はパピコだ!!これでいいだろ?」
渡「お、おう。俺はパピコだ。お前さえわかってくれれば、それでいいだ。お前さえ、そばにいてくれれば。お前がそばにいると、俺はなんでもできるんだ…」
思「渡邊…」
渡「ま、今のは嘘だけどな」
思「貴様!!今、トロッとしたんだぞ!俺のトロッと流れたカラシをかえせ!!」
渡「俺のナニを蓮根にした仕返しじゃあ」
思「それより、遅いなあ。出番、そろそろじゃねえか?」
渡「それよりって…。そうだな、もうすぐ時間なのに」
コンコン
思「お、スタッフが来たみたいだな」
渡「じゃあ、行くか!」
思「ああ!」
ガチャ
スタッフ「あ、渡邊さん、思うさん。ゆっくりでいいですよ~。そこ、段差がありますからね~。思うさん!また杖代わりにギター使って~壊れちゃいますよ。渡邊さん、ピアニカ持ってきました?皆、楽しみにしてるんですよ。渡邊さんと思うさんの演奏。お二人がこのデイサービスに入ってから、女性陣が若返っちゃって。ファンもいるんですよ~。あ、演奏の前にトイレに行きましょうね。この前の演奏中、失禁しちゃったから…」
オッサンがオッサンを重ねた物語が、始まろうとしている。
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