育児って、うまくいかない。
休日なのに夫はゴルフ。
息子達は暇さえあれば兄弟喧嘩。
イヤイヤ真っ盛りの次男は理不尽すぎることですぐに床にひっくり返る。
『あーーー、もう嫌だ』
息子達を叱りつけたあと、こんな自分が嫌になり、声を出してわんわん泣いてしまう。
いつだってそう。育児本を何冊も読んで『今日からいいお母さんになろう』と思っても、その5分後にはもう怒ってる。
『私は母になるべき人間ではなかったのかも』
そんな事を思いながらわんわん泣いていると、長男がそっと慰めの手紙をくれる。
おかあさんへ。
一人でなんにもできなくてごめんなさい
ぼくも一人でなにかできるようになりたくて
がんばってみるから
なかないでください
次男が椅子に登ってテーブルの上から取ってきてくれたティッシュで涙を拭いてくれる。
おかあさん、だいすきよ
子供たちがくれる純粋な愛に、私は答えられているのだろうか。
この子達を産んだだけの私が、母でいていいのだろうか。
こんなにダメなお母さんなのに、お母さんでい続けていいのだろうか。
わからない。
わからないけど、覚悟を決めて育てていく。
そうするしかないから?
いや、私がそうしたいから。
失敗ばかりで、すぐに泣いちゃうダメなお母さんでも、私がこの子達を愛していこうと決めたから、お母さんは君たちのお母さんであり続けるよ。
いつも笑顔のお母さんなんて、私にはできないけど。
それでもお母さんでいたいから。