【コラム】コロナ禍のミュージアムグッズ~動きまとめ①~
新型コロナウイルスの影響下にある現在、博物館は様々な対応を強いられています。休館は延長し、オンライン上で展示を公開したり、解説動画をアップロードするなどの動きも出ています。では、ミュージアムグッズには何が起こっているのでしょう。
ミュージアムショップの経営形態は博物館によって様々ですが、常設のショップは大きく分けて「直営方式」「テナント方式」「融合方式」があります。(※1)どの方式を選択するかは博物館の方針にもよりますし、それぞれ一長一短です。
博物館が休館していればミュージアムショップもオープンできないところがほとんどです。特別展のショップや常設のショップも、それぞれミュージアムグッズをどうするか、悩ましい苦しい状況が続いています。
認定NPO法人大阪自然史センター
例えば、大阪市立自然史博物館のミュージアムショップは、認定NPO法人大阪自然史センターが運営しています。こちらは大阪市立自然史博物館の友の会も運営しており、市民が参加するイベントや調査も多いため、そのほとんどが現在も休止状態です。
そこで、大阪自然史センターを応援する手段として、応援グッズの販売が始まりました。
私もささやかながら支援しました。頑張ってほしい…。
また、寄付のキャンペーンも始まりました。
経営面でどのような危機的状況にあるのかが、克明に記されています。こちらも賛同する方は是非ご寄付をお願いいたします。
ほぼ日とミュージアムグッズ
4月の終わりにはこんなニュースも!
こちらは企画展のグッズが中心です。
糸井重里氏が社長を務める株式会社ほぼ日。そのほぼ日が渋谷PARCOの4階に「ほぼ日カルチャん」という店舗を持っています。そこのWebショップで、現在休館中で販売できなくなっているミュージアムグッズを販売するということです。
企画展の限定グッズの行方
他にも、美術手帖OILの中にこのような特設サイトが。
「Exihibition Catalogues &Goods Collection」と題して、こちらでも限定グッズを販売している博物館があるようです。
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」などのグッズは、主催の読売新聞社の販売ページでも購入できるようです。
「ハマスホイとデンマーク絵画展」のグッズ
「ハマスホイとデンマーク絵画展」のグッズは、他社の販売サイトではなく、グッズの販売ページが独自にできましたね。
販売開始時間から、ものすごい数の方がサイトに訪れたようです。あくまで、山口県美術館への巡回の可能性を考えた在庫の状況となっているようです。ページのデザインや、文章、写真まで、「実際に展覧会に訪れたような気持ち」になることを大事にしているのが伝わってきます。
おわりに
他にもまだまだ動きはありますので、随時コラムとして紹介や考えをまとめていきたいと思います。
もうー日々刻々と動きが変わっていくので、渦中の愛好家として何とか動きをまとめていきたいところ。皆さんも何か、「このショップはこんな活動してたよ!」などの情報がございましたら、ぜひお寄せください。
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