大手未経験からITベンチャーに入ってみた22週目
皆さん今週もお疲れ様でした。梅雨も本格化し、毎日雨。早く明けて私の好きな夏になって欲しいものです。6月もあっという間に終わってしまい、ついに転職6ヶ月目に突入です。次の月曜日の月次面談で恐らく本契約に至るかどうか決まるでしょう。試用期間半年ってどういう意図で設定しているんだろうか?使えるかどうか見極めるのに半年いるってことかな。でも、半年間紛いなりにも周りと連携してやってきた人間がそこで切られるような事は現実的にあるのだろうか?まあ、考えても仕方ないですね。
この5ヶ月間の歩みを振り返ります
さて、ここらで転職してからの5ヶ月間をざっと振り返ってみたいと思います。私は前職で一応大企業の管理職をやっていて年収約800万から400万に下げてまで正反対のIT業界、ベンチャー企業に勝負を賭けて来ました。(実際はこんなにカッコ良い物語ではなく、前職での社内競争のきつさや転勤の多さに疲弊していた部分が大きいです笑、どうせ転職するなら正反対の環境でどこまでできるかやってみたいという感じ)。ちなみに、いわゆるプログラマーではなく、一言で言えば、社内社外SE、サポートエンジニアという感じです。メインは顧客折衝や仕様の検討、社内NWやセキュリティ構築の立案や運用保守、加えて上場に向けての社内制度の作成や新規事業の企画仕様策定、というのが私の主な業務です。
まずプログラミングやネットワーク、専門的な知識が付いているかどうかと言われれば、手を動かすエンジニアの方に比べれば成長は実感できない状況だと思います。業務ではむしろNWに関する対応をすることが多く、現在一応CCNAとLPICレベル1の資格は取得済です。ただ、仕様の検討にはやはりプログラミング言語、NW両方の知識が必須なのでここは引き続き学習を続けていきたいと思います。プログラミングに関しては実務で自分が何かを作ったりする事はほぼないので、これは趣味の範囲で自分の学びたいことを学んでいる感じです。学習習慣としては、IT技術に関する事は入社初日から本日に至るまで平日毎日1時間、日曜8時間の学習は漏れなく継続できました。後述しますが、これに加えてグロービスで平日+1時間ビジネスサイドの学習も継続できました。私の考えですが、技術的な事は短期間で一気に詰め込もうとするのではなく、毎日、どんな日でも少しでも前進する事が大事なのだと思います。また、NWの場合も実際に手を動かして構築して学んでいくのが一番ですね。
次にビジネスサイドに関してです。自分でコードを書かない代わりに顧客と開発側を調整するような役割が主に求められます。前職は業界最大手の大企業で、ほぼ何でも自社で賄っていた特異な状況だったので折衝するとしてもせいぜい社内の部署間のやりとりや、顧客もCだったので最初はどうかなって不安でした。実際、BtoBの対応はBtoCとは違った難しさを感じるものの、概ねBtoCの方がきついし厳しいという印象です。BtoBは基本的に相手の方も常識的な対応をしてくれるので大きなストレスを抱える事は少ないですが、BtoCと違って縁が切れにくいという難しさもあると感じます。BtoCはめちゃくちゃな暴言吐かれたり、何なら手を出されそうになることもありますが、基本的にキャンセル返金してしまえばそれで終わり、できない事はできませんで逃げ切ることができますが、BtoBの場合は色々な企業が連携するので責任がどこにあるのか不明瞭になったり思ったようなスピードで課題を解決できず長い期間もやもやしなければならない場合もあります。またsaasビジネスなので運用中の対応も日々ランダムに発生してしまいます。
新規事業や総務的な役割に関しては、主にビジネスフレームワークが重要になって来ますので、これはグロービス大活躍です。前職でも会社の教育ツールとして無料で利用できたのですが、現職の方が大分本気で学んで実践していますね。結局マーケティング等のフレームワークって実務で実践していかないと自身に定着することはないんですよね。今思えば、前職でも活かせる場面は多々あったなと感じますが、10年の経験があればそういうのに頼らなくても大体答えは出せますが、異業種にいきなり入って来て方向性を決めるにはやはりフレームワークを活用するのは重要です。以前マコなり社長のUNCOMMONが出たときに紹介させてもらいましたら、改めてグロービス学び放題のこと紹介しておきます。月額ビジネス本1冊ぐらいの価格で本当に学び放題です。全ビジネスマンにおすすめです。
社内の雰囲気や就労状況。残業は大体平均月35時間前後ですが、前月は50時間近くなりました。これは正直上司の問題によるところが大きいので、社内における仕事の量というのはベンチャーだからと言ってそんなに多いわけではありません。一つの注意点としては、大企業の場合、同じ職能の社員が数人いた場合、重要度はともかく大体負担は均等になるように仕事が割り振られることが多いですが、ベンチャーの場合は特定の人に目に見えて偏った負担が掛かる場合が多いです。それはベンチャーでは基本的に教育体系が整っていないし、スピード感が重要だから、任せやすい人に任せるという傾向になるからだと思います。あと言うまでもないですが、給料は大企業より低いです。何故か大企業ディスりのベンチャー社員がネット界隈では多い印象ですが、ベンチャーの役員クラスが同年代の大企業の窓際社員と同じぐらいの給与水準と思ってもらえば良いです。日本という国はそれが現実です。ベンチャー企業は成長しにくるところでも、お金を稼ぎにくるところでもありません、起業までしたくないけど自分の裁量でビジネスを立ち上げてみたい、そんな人には最高の環境です。
とにかく成長企業に入りましょう、それが全て
どんな業界でも、業種でも新卒でも中途でも、別にその人が入りたい企業に入れば良いと思います。ただ、私の経験上、ひとつこれだけは守った方が良いと言える企業選びの条件は、その企業が成長サイクルに入っているかどうかです。要は直近2年ぐらいの業績が好調かどうか?さらに今後伸び代はあるか?という事です。
極論、業績が良ければ給料も上がるし、人も増えるし、労務環境も良くなるし、それに伴い人間関係も良くなります。これは私の思う真理です。絶対に行ってはいけないのは赤字企業、伸び代のない企業です。ちなみにこれは業界全体で見なくても良いと思います、というのも今の時代業界の垣根なんてほぼないに等しく業界自体は沈没していてもその中の特定の企業だけ利益を爆上げしているような状況だからです。業界よりもどの企業に入るかという事が重要です。私の前職も業界自体は決して成長産業ではありませんでしたが、私の在籍していた10年間常に増収増益、リーマンが来ようがコロナが来ようが右肩上がりに伸び続けていました。当然新入社員の時よりも労務環境や給与、福利厚生、全て劇的に改善し優秀な若者の入社も年々増えていきましたね。現職も去年やっと黒字転換してここから一気に事業を拡大していく時期にいるので、大変なこともありますが基本的にみんな前向きで、より会社をよくして行こうという気概を感じますし、給料も上がりやすい状況です。
ベンチャーに入るなら会社を大きくしたい
先日前職がTVで特集されており、馴染み深い面々の相変わらずの元気っぷりに驚かされたのですが、彼らにも今の私達のように零細企業の時代があって、色々な課題にぶつかりながら、事業を大きくしていった時代があったのです。そして、前職の社内向けの経営方針説明会等で偉い人達が私達のような若手社員と関わる時、本当に幸せそうだったんですよね。その姿を思い出すと私もそうなりたいなって思うのです。残念ながら私は立ち上げメンバーではないのですが、それでももし今の会社が10年以上の年月を掛けて世間一般的に知られるような企業になったり、それまで見向きもされなかった優秀な新卒社員が狙って入って来たりしたら、そりゃそんなに幸せな事はないですよ。ベンチャー界隈は、結構人の入れ替わりが激しく、自分のキャリアの為に転職を繰り返す人も多い印象ですが、私は縁あって入社して入った今の会社を大きくしたいという思いが強く、あんまり転職して自分のキャリアがどうこうっていう意識はないです。今の自分のキャリアに不安を持っている人も一つ見方を変えれば、将来のなりたい姿ってのは案外簡単に見つけられるかもしれません。自分の成長なんて別にどうでもいいです。
チャレンジに年齢や時流は関係ないのかもしれません
私はそもそもチャレンジという言葉があまり好きではありません。それは、チャレンジという言葉を使った瞬間に結果への拘りが無くなってしまうからです。失敗したけどチャレンジしたことに意味はあるとか言って開き直るのもあんまり好きじゃありません。何らかの勝算があるからそこに立ち向かうわけで失敗してもいいからとりあえずチャレンジするとかいうのは違うと思っています。
しかし、今回、私が幼少期から馴染みのある芸能人の方が東京で売れているのを見て、チャレンジに年齢や時流は関係ないんだなって心で呟いてしまいました。その方は、島田珠代さんっていう吉本新喜劇のベテランメンバーの方なんですが、私は関西出身ということで昔から良く知っているのですが、本当に最近良く東京の番組で見るようになりました。大阪の若手芸人が東京に進出し成功する事例は数え切れないですが、珠代さんは失礼ですが御年○0才でしかも芸風は完全に昭和のコテコテの大阪系、まさか東京で売れる日が来るとは夢にも思いませんでした。本当に勇気をもらえたので、皆さんにも紹介させて頂きます。これが大阪の吉本新喜劇というものです。
私は以前エンジニア転職なんて30歳超えてまでするものじゃないと言ってましたが、年齢は関係ないですね。いつどんな形で夢は花開くかわかりませんので、それが人の為になることであれば、是非何でも頑張って欲しいと思いました。