5歳が考える「生」と「死」
5歳の息子が言った
「ぼく、生まれてこなかったらよかったのに」
え、さっきまであんなに楽しそうに紙飛行機飛ばしていたのに突然何を言い出すの??
びっくりして
「どういう意味?」
とさらに聞いてみた。
「だって、死ぬのがこわいから」
「生まれてくるってことはいつか死ぬでしょ」
「死にたくない」
おぉ!そういう思考か。
今が楽しいからこそ、終わりがこわくなる。
生まれたときから死に向かっていることを5歳ながらに知っているんだね。
それにしても、5歳でそういうことを思うんだと驚かされる。
「死」という概念をどこまで理解しているのか分からない。大人にもむずかしいことだと思うのに。
まさに哲学の世界…
でも、考えてみると、私は「死」があるからこそ「生」が輝くと思っている。
終わりがあるからこそ、
時間の大切さも
今という時のありがたさも感じる。
不老不死なら
どうやって生きていきたい?
なんて考えないかも。
だらんだらんとしているかも。
だらんだらんがわるいわけでもないけどね。
「死」はこわい
それはホントにそう。
本能的に死ぬのはこわいよ、誰だって。
でも、一瞬、一瞬のきらめきを感じるのは人が必ず死ぬからかもしれない。
息子よ、すごいことを言ったね。
5歳で感じている「生きる」ということ。
またタイミングがあったら、もう少し深く聞いてみよう。