あたLAB最終報告書【知識ゼロ、実績ゼロ、資金ゼロから学校に行きづらい子、親がつながる居場所をつくることは出来るのか?】
新しい働き方LAB 研究員3期生として、2023年6月~12月まで自主企画の研究をすすめてきました。予定どおりには決して進まなかったものの、自分でも思わぬ展開になりました。
実験期間の半年を振り返り、最終報告書とさせていただきます。
【実験内容】
知識ゼロ、実績ゼロ、資金ゼロから学校に行きづらい子、親がつながる居場所をつくることは出来るのか?
【実験で検証したいこと】
✅不登校の親が居場所づくり活動をすると、不登校の悩みや葛藤へのとらえ方が変わるのか?
✅不登校の親、子どものつながりが6か月間でうまれるか?
✅悩みを話したり、シェアしあうことで、子どもに対する、親の接し方・価値観は変わるのか?
✅居場所活動で、子どもにどんな変化があるのか?
【活動実施内容】
6か月の間のやったこと、出来事を書いていきます。
①居場所づくりSNS発信
・住んでいる地域での居場所づくりをしようとしていることを知っていただくためにnoteの別アカウントを作成しました。
そこで、不登校の息子のこと、居場所をつくりたいとなぜ思ったか、活動内容を発信していきました。
・10月にインスタ開設しました。
地域名をのせてのインスタ発信開始しました
少しずつ投稿しました(15投稿)
・スタンドFMでも居場所づくりの発信をしました。(5回)
居場所づくりではないのですが、不登校の親同士ののコラボでのスタエフもはじめました。
②居場所づくりメンバー集め
ひとりでやっていくのもいいのですが、仲間がいれば、もっと広く活動ができると思ったので、メンバーをさがしました。
最初に声をかけてくれたのは、noteでもつながっているリアルなママ友です。
お子さんは不登校ではないのですが、地域の居場所づくりに前から興味があったとのことで「一緒にやりたい」と言ってくれました。
次に、三男のPTAで一緒に活動していて、以前子育てサークルみたいなところでも一緒だったママさんにさりげなく聞いてみたら、「いいね!やりたい!」と言ってもらえました。
そしたら、そのPTAのママさんが私とも共通の友達のちがうママさんに声をかけてくれました。このママ友はアートで子ども達と関わっているこどもアートあそび教室をしているママさん。以前から拠点となる居場所を探していたとのことでした。
そのアートのママ友も違う友達を連れてきくれて…とどんどんご縁がつながって、なんと12月現在37人のさまざなな人が集まり、地域の居場所づくりをしていこう~~!!ということになっています。
③居場所活動の場所探し
【みんなの居場所となる古民家が見つかった】
アートママ友は拠点となりそうな物件を探していたところ、私たちが居場所づくりやっていこうと話した直後に、ちょうど条件のよい古民家が見つかりました。
2階建てで広さも充分。庭も離れもあります。
子どもたちも広々と使えるスペース。
遊びもできそう、ゆっくりぼ~~っとする場所もある。
古民家の状態もとてもよい。少し修繕は必要そうですが、古民家にしてはとてもきれいでした。
しかも、大家さんが親戚の知り合いとのこと。
これだ!ということで即決でした。
【個人的なお話会をやる古民家カフェが見つかった】
上記の古民家とは別に、無料で場所かしますよ!と古民家カフェのオーナーに声をかけていただきました。
私も個人的に「いい場所ないかな~」と探していた時にみつけた古民家カフェ。居場所づくりのインスタアカウントでフォローしてから20分後くらいに息子とランチに行ったら、オーナーから「もしかして…」と声をかけていただけました。そして、「そういう活動をしている人を応援したくて」と言っていただき、場所代としては無料、ドリンク1杯から利用してOKと言っていただけました。
声をかけていただいたときは、まさか!という気持ちと、温かさに感動で胸がいっぱいでした♡
③不登校親子の方とつながりたい
インスタで発信をはじめて、しばらくしたら、DMを何通かいただきました。
市内の方もいれば、市外の方もいますが、同じように不登校のお子さんがいらっしゃって、居場所に興味がありますというお声。
その中で市内在住の方と実際にお会いすることになりました。
お会いしたのは2回。
公園で親子で遊びました。
1回目は、はじめてが少し緊張してしまうお子さんだったので、顔合わせてバイバイし、2回目は親子4人で公園で歩いたり、子どもたちは遊んで、私とママさんはお話することができました。
ママさんにはなかなか不登校のことを話せる人もいないし、ただ話すだけでもすごく癒された言っていただけましたし、私自身がとてもホッとした時間でした。
他のママさんと話せることって気持ちをこんなに軽くしてくれるんだと実感した公園遊びでした。
【活動結果】
✅不登校の親が居場所づくり活動をすると、不登校の悩みや葛藤へのとらえ方が変わるのか?
不登校の悩みはあるものの、居場所づくりで知り合った様々な方と話したことで新しい視点や考え方をもてました。
私自身が、他に夢中になれるものがあることは、一見すると息子と向き合ってないように見えるかもしれませんが、1歩引いて関わることができるようになるのは親子ともに良い状態だと感じました。
✅不登校の親、子どものつながりが6か月間でうまれるか?
6か月の間に、この活動でも、それ以外でも不登校の親や子ども達と知り合うことが多かったです。
息子はちがう学校に仲良しのお友達ができました。(ポケモンカードでもりあがって意気投合)私も、不登校の子どもを持つママさんとのつながりができて、悩みも話せましたし、情報も交換できるようになりました。
✅悩みを話したり、シェアしあうことで、子どもに対する、親の接し方・価値観は変わるのか?
これは、自信をもってYES!
「自分の子だけどうして😢」と思うと、マイナスな面にだけ目がいきがち。
でも、「うちは小2から不登校だけど、担任の先生のおかげか4年生からちょっとずつ行くようになったよ」とか「もう3年くらい学校行っても1時間くらいしか授業でられないけど、隣の市のフリースクールと放課後デイと自治体の教室と使い分けてなんとかやってるよ」とか「1時間半かけてオルタナティブスクールに月1回だけ行き始めたけど、そこがよくて子どもがイキイキしはじめたよ!」とか、リアルな話を聞けるようになったことで変わりました。
いろんな生き方があるし、今のこの状態がずっと続くか続かないかも分からないのに、心配ばっかしてもしょうがない。今できることや、できてることに目を向けようと思うようになりました。
子どもに対してひとつの価値観で見ようとは思わなくなりました。
✅居場所活動で、子どもにどんな変化があるのか?
子どもに関しては、正直変化がわかりません。
ただ、新しい友達ができたのはとても嬉しそうです。
そして、今は学校に行っていない自分のことを「そういう人もいるんだよ」と否定することなく受け止めているように感じます。
不登校というと、子どもは罪悪感をもつこともあるようです。
「どうして自分は行けないんだ。自分はなんで普通のことが普通にできないんだ」と責めてしまうとしたら(これは本当によくあることなのです)悲しすぎます。
今、息子は笑顔で過ごせています。
他の人との交流も楽しめてる。
たま~には勉強もしてるかも?!
さらに、最近、プログラミングに興味を持って、来年からプログラミング教室に通いたいと自分で決めました。今はこれでいいのかなと思っています。
【今後の活動予定】
居場所は2024年3月オープン目指しています。
しかし、なんと言っても資金ゼロには変わりありません。
居場所をはじめると、家賃、光熱費、保険、備品等、費用はかかってきます。
なので、2024年2月~3月クラウドファンティングに挑戦予定です。
そして、3月後半にオープンしてからは、また試行錯誤しながら、地域に愛される居場所となるよう仲間と活動できたらと思います。
母たち、がんばっています。
そして、仕事と地域の居場所活動を両立できるか?!(ハードル高そう)
そこらへんも今後の課題かも…
どうなるかは進みながら考えます。
がんばりすぎて、途中でダウンしないように。
そこらへん注意しながらやっていきます( ´艸`)
【おわりに】
息子がいける居場所ということだけではなく、地域としての居場所がない状態に気づいてしまったからには、何か動いてみよう!という気持ちが大きくなりました。
しかし、活動をしたいけれど、自分の性格上、宣言しないと行動が止まってしまいそう。そんな時に新しい働き方LAB3期生の自主企画として参加させていただけたことで、ゆるく背中を押してもらっている感覚でした。
途中の報告書が全く書けていませんでしたが、もうひとつ作ったnoteアカウントでは地域の人に届いてほしくて、何記事か投稿できました。苦手のインスタアカウントも開設できました。
実際につながることができた不登校の親子の方々に感謝です✨
そして、居場所づくりに向けて仲間が集まり大きく動いていることに、半年での変化に驚いています。
縁が広がって活動ができたのも、この新しい働き方LABでの最初の一歩が大きかったと実感しています。
あたLAB内の企画にはほとんど参加できなかったのが心残りですが、自主企画としては自分の中では満足の結果となりました。
貴重な機会に参加させていただき、本当にありがとうございました。
ここまでで、新しい働き方LAB3期期自主企画の最終報告書とさせていただきます。
長文、最後までお読みただきありがとうございました。