雑文 #133
今月末、村上春樹氏と翻訳家の柴田元幸氏のトークイベントが東京の紀伊国屋サザンシアターである。
紀伊国屋サザンシアターは調べたら300人ほどしか入らないホールで、トークイベントが行われるのは全国で東京のそこだけ。で、村上春樹氏はなかなか日本の読者の前に顔を出さない。
だから…
無理だと思っていたよ。
無理だと思いながら、東京の妹の名前で二名、私の名前で一名、申し込んでおいたよ。
そしたら…
そしたら……
当たったの!!
秋田の読者一名が!!!!
シンジラレナイ。
30年ほどずっとファンだった。
「アナタ読書好きよね」と訊かれると、最近では
「いえ、ただ村上春樹のマニアなんです」と答えていた。
だってそんなにいろいろ読んでないから。
でも村上春樹は全書読んでるし、中でも長編小説には8回くらい繰り返し読んでいるものもあるから。
8回ってあんまりでしょ、引くでしょ?
もう話覚えてるやんって思うでしょ?
覚えてる。大筋は。でも言葉のひとつひとつは覚えてないし、いちいち新たな発見がある。
好きな映画は繰り返し観るし、好きな小説も読み返すけど、とはいえ2、3回だ。
これだけ異常に好きな小説家は、他にない。
ちなみに村上春樹の短編小説も読み返すけどそんなに異常な回数ではないし、エッセイなどはほとんど一度しか読まない。
翻訳モノは、全部の作家は読んでないけど、村上春樹が翻訳している作家で一番好きなのはレイモンド・カーヴァー。2、3回読み返す程度に好きだ。
あぁ…
ツイてる。
なぜか、くるりなどの席も異様にいい席取れたりするし、チケット運だけツイてる。
生の春樹さんを見る心の準備をしておこう。
今年は桜が見られないだろうけれど、4月27日は私にとって歴史的な日になるだろう。