雑文 #186 晴れた八月の休日
8月に入る。やっと梅雨が明ける。ここぞとばかりに布団を干す。ここぞとばかりにダニ退治のスプレーを撒く。
ベランダから見る青い空。海や山は気持ち良かろう。思いだけを馳せる。
洗濯をする。掃除をする。家事なんていやだ。いやだと思いながらやる。汗をかく。シャワーを浴びる。
noteに書くことを考える。暗いことしか思い浮かばない。とてもいやな夢をみた。最近よくひどい夢をみる。ほとんど忘れるけど今日のは覚えてる。あれは私の頭で生み出したもの?そんなこと思いたくない。なんて残酷な。夢の話なんて書くもんか。暗い話なんて書きたくない。
枝豆を茹でる。桃を剥く。レモンサワーを飲む。
会社のホームページをちょっといじる。SNSをいじる。日が傾いてきたかな。布団を取り込む。ちょっと曇ってる。
洗いたてのタオルケットを出す。すかさず猫がそこに陣取る。天然ガーゼのタオルケット。猫はなんでいいものがそんなにわかるの?
家事なんてしたくない。けど仕方なく煮物を作る。久しぶりに音楽をかける。ティーンエイジ・ファンクラブ。こないだのラジオで岸田さんがかけていたバンド。なんて素晴らしい音楽。なんて気持ちの良い倍音。どの曲もいい。ずっと聴いてられる。
スコットランドに思いを馳せる。先日岸田さんはグラスゴーの音楽ばっかりかけていた。その前の週も世界の音楽を。どちらもラジコで何度も聴いた。くるりのフラックレディオ。私好みの放送だった。こんなにくすぶってる私を励ますみたいな。「音楽を聴きなさい。世界にはまだあなたの知らない音楽が山ほどある」と岸田さんは言っていた。まるで直接私に言ってるみたいだった。
大好きなウイスキーをアマゾンで注文する。ちょっと値が張るやつ。もちろんスコッチ。シングルモルト。家にある安いスコッチを飲みながら、くだらないドラマを観る。くだらないドラマは私の頭をすり抜けてく。
再び音楽を聴く。なんだか泣きたくなる。今日は宅配便のお兄さんに「どうも」と言った以外声を発していない。あと猫に「かわいいね」と言ったかも。
当然ながら、夜が来る。煮物を作っていて気付かなかったけど、今日の夕焼けはきれいだったかな。