雑文 #189 穴
絶不調と言っていいかもしれない、
少なくとも東京に再引っ越ししてきてからは、一番調子が悪いと思う。
昨日の受診でお薬がたんと増えた。
その量飲んだら今日の午前中は働けなかった。
眠れなさとの兼ね合いがむずかしい。
もどかしくて、イラついて、いま自分がとてもきらい、
鏡の中の自分は、病気の顔してる。
他人にはわからないかもしれないが、自分にはわかる。
鏡にがっかりする。
誰かが何か言ってるとき、二行目あたりから意識がどこかへ飛ぶ。
言葉が素通りして、私は聞いてるふりだけする。
質問系なら会話が止まる。
きっと聞いていないと思われた。
いろいろうっかりしてる。
事故にあわないように、集中して自転車を漕ぐ。
急に暑くなった。
だから調子が悪いのではなく、確実に前から悪かったが、急な暑さは不調に拍車をかける。
穴にもぐってしまいたい。
そこから出ずに暮らして、誰もいない隙にだけ外に出て思いっきり深呼吸して、みんなが動き出したらまたもぐって。
だけど風向きは気になるな。
完全な孤独にも耐えられそうにもない。
穴にもぐって生きてはいけないのだ。