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組織の中での個人の行動-連載第2回

少し間が空きましたが、なんとか第2回目の投稿です。(笑)

今回は、前回ご紹介しました以下図の潜在部分が顕在化する結節点・ストーリー(言い方はなんでもいいですが(笑))に注目していきたいと思います。前回の復習にもなりますが、潜在部分は「潜在」という表現にも表れるとおり、そこにあるだけでは周囲の人が気づくことのできないもの、すべてを内包します。保有している知識、あるいは個人の性格や価値観です。そして顕在部分とは周囲が認識できる「行動」になります。

では、潜在から顕在化するストーリーはなんでしょうか?みなさんが日常生活を思い浮かべればそこにヒントがあると思います。だって、皆さんも日々行動しているはずですから。例えば、野球部に所属している方で(私は甲子園大好きでが、今年はコロナの影響で開催が見送られ残念で仕方ありません・・・)日々、泥だらけになりながら炎天下の中練習をしている高校生を思い浮かべてください。彼らはなぜそんなに頑張れるのでしょうか?それは個々人違うのかもしれません。ある子は「このメンバーで優勝を分かち合いたい」、ある子は「プロを目指している」、またある子は「先生が怖い」、等々です。もしくはいくつかの要素が複雑に絡みあっているかもしれません。ただ共通しているのは、何かしらの「モチベーション(動機)」があって、「行動」に移っていますよね。

さぁ、今回のテーマがやっと出てきました!モチベーションです。モチベーションという概念は、なんとなくイメージできていても、フワッとしていて、言語化しづらいものではないでしょうか。この概念を過去の理論をご紹介しつつ(詳細な内容は本などで確認してください。ここでは特徴に重きを置いて紹介しています)、定義化していきたいと思います。

①マズローの欲求階層理論                      まずモチベーションといえば・・・だいたいの人がすぐに出てくる理論かと思います。学校で勉強しますもんね(笑)特徴は、2つです。1つ目は、欲求を5段階に分け(厳密に6段階といわれますが詳細は省略します)、下位の欲求が満たされると、その次の上位欲求が生じるということです。つまり欲求にステップの概念が入ってるわけですね。「生理的欲求→安全の欲求→所属と愛の欲求→承認の欲求→自己実現の欲求」という感じです。2つ目の特徴は、承認欲求以下を「欠乏動機」と表現し、自己実現欲求を「価値動機」や「存在動機」と表現したことです。自己実現欲求は、各人によって大きく内容も大きさも異なりますよね。「欠乏」という状態はその通りですが、欠乏動機に区分されるものとは違い、少し崇高な印象を受けると思います。

②デシの内発的動機づけ理論                     自己実現欲求に絡めてですが、「内発的動機づけ」という概念があります。まず内発的という単語があるので、当然外発的というものが存在します。外発的とは「金銭や社会的地位」など外から与えられるものであり、内発的とは「その活動自体への楽しみ、達成感、成長感」個人の内側から湧き出てくるものになります。ここでデシは外発的動機付けよりも、内発的動機付けのほうが個々のやる気を引き出すのに有効だということをおっしゃっています。

・・・あー文章が長くなってきつくなってきました。あといくつか理論記載しますので、ネットで調べてください。この記事を読まれている方の動機に期待します(笑)                           ➡ハーズバーグの二要因性理論、チクセントミハイのフロー経験理論、ハックマン&オールタムの職務特性理論、アダムスの公平理論、ラジアー&ローゼンのトーナメント理論・・・etc

さて、多くのモチベーション理論を紹介してきましたが(ここでの記載はほとんど省きましたが)、共通しているものはありましたでしょうか(ちょっと考えてみてください・・・)。実はすべて、何かしらの「水準」に達していないということが共通して見えてくるのではないでしょうか。その水準の設定の仕方が様々で、一見難しそうに見えますが(外発的であろうが内発的であろうが)、その人が求めている期待値たる水準があり、それに達していないから、人は行動するのではないでしょうか?「なんだそんなこと」という方もいらっしゃるかもしれませんが、概念でいかに理解しておくかが、重要です。これを理解しておかないと、たくさんあるモチベーション理論が頭の中でごちゃごちゃになります(笑)モチベーションとは少し難しい言い回しですが、「未達の達成課題がある場合に、当該課題を達成するための動機」と表現できます。そして、そのモチベーションを効果的に(組織のために働くように)取り扱う「手法」として、様々な理論を理解しておく必要があるのですね。人事考課で取り扱う目標設定もその1つで、ちゃんと目標設定理論が存在します。

さて、今回は潜在的な部分から顕在的な部分に至るストーリーは何か?をみてまいりました!少し頭が整理されましたでしょうか。次回は、潜在的な部分って?ということをいくつかの事例を紹介しつつ、みてまいりたいと思います!

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