2024年秋アニメ:オリジナル作品を応援する(その1)
最近になって急にオリジナルアニメの貴重さに気づき、微力ながら応援せねばと思ってこれを書いている。競争の激しいこの世界でオリジナルアニメが直面する最初の課題は「0話切り」だ。
どんな作品なの?
毎度おなじみ『SAVE THE CATの法則』に映画業界の競争の激しさに関する次のような内容が載っている。
映画は「どんな作品なの?」という質問に端的に答えられなければならない
なぜなら、同時期に上映中の映画同士の競争はもちろん、他の娯楽の選択肢も多数あり、その中から自分の映画を視聴者に選んでもらうには、「どんな作品なの?」の説明で視聴者の関心を確実につかむ必要があるからだ
実際に、ハリウッドでも「どんな作品なの?」に簡単に答えられる映画が作られる傾向が強い。つまり、ヒット作の続編やリメイクのことだ
ヒット作の続編やリメイクなら、作品内容の予想が簡単なので視聴者の関心を引きやすい
だからこそ、オリジナル作品で勝負する場合には「どんな作品なの?」を的確に説明する最高のログラインを考え出す必要がある
こんな感じだ。ちなみに、ログラインについては以前『ガールズバンドクライ』で表現にトライしたことがあるので、興味があればそちらも参照していただきたい。
「0話切り」の恐怖
2024年秋アニメの放映がスタートしているが、相変わらず膨大な作品数だ。私の情報認知能力では全容を把握できない。この状況で視聴者の関心を引き、まずは作品の第1話を見てもらうところがスタートなのだが、その視聴対象から漏れることを「0話切り」と表現することを最近知った。
こんな状況だからだろうか?オリジナルアニメが少ないことが気になる。ほとんどが原作マンガやラノベをアニメ化した作品だ。もちろん、過去に放映した作品の続編もある。
つまりこれはハリウッド映画の状況と同じで、事前に視聴者の認知を一定以上獲得できている作品の方が勝負しやすく、逆にそうした認知で劣るオリジナル作品は非常に不利ということだ。
時間と情熱を込めて作ったオリジナル作品が0話切りでは救いがない。そこで、個人的にはオリジナルアニメをできるだけ視聴していこうと急に思いつき、細々とではあるがnoteでも取り上げてみようと考えている。
ログラインを考えてみる
今回は今シーズン(2024年秋アニメ)のオリジナル作品を取り上げ、そのログラインを考えてみようと思う。ちょっとした言葉のお遊びだ。
事前にお断りしておくと、私は現在放映中の作品の全体像は把握しきれていないし、そもそも視聴環境が限られているので、オリジナル作品でも見られないものもあると思う。
また、何をもって「オリジナル作品」とするかの厳密な定義も知らないので、間違いがあったらご容赦いただきたい。
さて、私が現在視聴し始めているオリジナルアニメは次のとおりだ。(これを書いている時点で1話、もしくは2話までの視聴済)
『魔法使いになれなかった女の子の話。』
ログライン(私案):
魔法学校の受験に失敗し、普通科に進んだ女の子。担任の先生に「私のクラスは普通科でも魔法使いを目指してもらいます!」と言われて驚きの学校生活が始まる
『ネガポジアングラー』
ログライン(私案):
思わぬきっかけで新しい仲間を得て、釣りの楽しさを知った大学生。しかし、彼は多額の借金を背負い、医者から余命2年を宣告されていた。
『メカウデ』
ログライン(私案):
意思を持つ機械に出会ったことで2つの組織から追われる身になった中学生。様々な事件に遭遇する中で、人間と機械の奇妙な友情が芽生え始める
まとめ
以上、作品のアピールになればと思ってやってみたのだが、考えてみれば1話や2話しか視聴せず、この先の展開も知らないのにログラインを考えるなんて無謀だったかも。でも、オリジナル作品を応援している気持ちだけは受け取ってほしい。各作品がよい物語であることを期待している。
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