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脳みそフル回転だったサバイバルモードの旅

#忘れられない旅  というのがお題で出ていたので、ある思い出を語らせて下さい。

初めての海外旅行が10歳の時に家族旅行で行ったハワイ。その後、学生時代のオーストラリアやイギリスへの海外研修で、外国文化に触れることの虜になった私。

大学時代は春休みと夏休みに、バイトの貯金を全て海外旅行に注ぎ込んでいました。

卒業を間近に控えた3月。当時大好きだったロックバンドYour Favorite Enemiesがトロントでライブをするというので、この機会にトロント観光&ライブ参戦することにして、航空券のチケットを買い、宿泊ホテルの予約をし、観光地に目処をつけて、いざカナダへ向かいました。

カナダ滞在中は、見たいもの、やりたいこと、全てやり尽くして、大満足!

大学最後の春休みに悔いなし!という気持ちで、日本へ帰る飛行機に乗る・・・はずでした。

"申し訳ありませんが、オーバーブッキングにより、お席の用意ができませんでした。代わりの航空券を用意しているので、そちらの便をご利用下さい"


私を含めた5人ほどの日本人が搭乗口で、こう告げられたのです。

「こんなことってあるんだ・・・」と思いながらも、席がないんじゃ仕方がない。ということで、新しい飛行機の時間やゲートなどをチェック。

そこで判明したのが・・・

直行便だったはずが、トロント→アメリカの空港①→別の空港へ国内移動→アメリカの空港②→成田という乗り換えが必要なものになっていたこと。

なので、日本行きの飛行機に乗れるのは翌日。そして、ホテルの手配はない、とのことでした。(は?)

明日、卒業式だったのに、アタシこれ、確実に出れないじゃん!

なんてこった!!!

とは思ったものの、大学にあまり未練がなかったため、まぁ、いいか、別に、と心の中でなんとか消化。

次に乗る飛行機まで時間があったので、オーバーブッキング組の日本人の人たちと、食事しながらお喋りして時間を潰す。

こんなことがなければ、出会わなかったであろう人たち。それは、それで良い思い出🎵

そうこうしているうちに搭乗時刻が迫ってきたので、ゲートへ。

すると…

暴風雨、及び雷の影響によりフライト時刻に大幅の遅れ

呪われてるのだろうか?バチが当たるようなこと、したかな?と思いつつ…

日本にいる家族に「今日は帰れません」の連絡をして、搭乗ゲートの変更もあったので、少し移動し、どうにかこうにか搭乗、そして無事、離陸。

なんとかニューヨークに到着。この時点でもう深夜。

疲労感に耐えながらも、スーツケースをピックアップするために荷物受け取りレーンへ。

すると、オーバーブッキング組として連帯感を感じ始めていた男性1人のスーツケースがなかなか出てこない。

嫌な予感。。。

待てど、待てど、一向に出てこず。彼は英語が話せないとのことだったので、疲労MAXの中、カウンターへ。

そこには長蛇の列。絶望的になりながらも、仕方ないから、並ぶしかない。

後ろにはアジア系のマダム。言葉はわからなかったけど、おそらく進みが遅いことに、イライラしており、ブツブツと文句を言っているのが分かった。

次は私らの番になったとき、マダムのイライラが今にも爆発しそうだったので、先にどうぞと譲る私。他人のスーツケースのために長蛇の列に並び、更に人に順番を譲るなんて我ながらお人好しすぎると思う。

そして、遂に私たちの順番!当時まだ拙かったけれど、英語が話せない彼の代わりに、なんとか私が事情を説明。

どうやら悪天候のせいで、現場もはちゃめちゃらしく、彼の荷物はまだトロントにいた。

ガックリ来ていた本人だが、なんとか諸々の手続きをして、疲労MAXだったため、空港の椅子で数時間の仮眠。

明け方、起きて、さぁ、移動!そう、国内移動!

直行便だった飛行機から、乗り換えだけならまだしも、ニューヨーク市内で空港チェンジって、どういう手配したら、そうなるんじゃ?!という怒りもありつつ・・・

オーバーブッキング組で一緒にタクシーに乗り込み、みんなで移動。奇跡的にある一人がUSドルの現金を持っており、全部払ってくれた。ありがたや。

約20分ほどタクシーで移動。

不思議な形でニューヨークの街並みを見ることになった。寝不足と疲労で神経やられてたけど、窓越しに見るニューヨークの街並みはやっぱり興味深かった。

そして、ついにJFK空港に到着。

JFK空港(画像はネットより)

疲労と怒りのため頭がぼーっとしながらも、バカでかい空港に感動。こんなことにならなければ、JFK空港に来ることもなかったかもなぁ、というギリギリのポジティブ思考でなんとか切り抜けようとしていた。

チェックインカウンターへ向かい、無事にチケット発行。

あぁ、これで日本に帰れる!!!この時の安堵感ったら、それはもう・・・

そのあとは、天気の崩れも特になく、通常通り、成田へと連れ帰ってくれました。ありがたい!!!

雲の上から、あぁ、みんな今頃は袴を着て、卒業式に出ているんだなぁ、と思いを馳せましたよ。

日本に着いた途端、案の定、友達から「どこにるんだ」メールが山のように届いていました。笑

こんな経験は後にも先にも、この時だけ。本当にサバイバルモード発動しまくった2日間で、疲労感が半端なかったけど、一つ良いことと言えば、この経験のおかげで、自分の英語力にかなり自信が持てたこと。

自分にはこういう場面でも、切り抜けられる力がある、と実感できたのは大きかったし

普段、控えめなタイプの私でも、怒りは原動力になることを学びましたとさ。笑

海外旅行は大冒険!ピンチもチャレンジも、今では笑い話であり、良い人生のネタとなってます🎵

長々と語りました。ここまで読んでくれた皆さん、ありがとう!



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