かぞく
2018年6月28日で夫と夫婦になって1年が経った。
思い返すと本当にあっという間だった。
ケンカをしたことはなく、穏やかな毎日を過ごせたと思う。
記念日、夫が内緒でディナーを予約してくれていた。
わたしたち夫婦にとって、すこし背伸びしたようなお店。
カウンター席になり少し緊張。
料理長が気さくに話しかけてくれて、おいしく料理をいただけた。
わたしたちの後に、隣にわたしたちの親世代のご夫婦がいらっしゃった。
料理長と仲良く話しており、常連さんのようだった。
わたしたちが結婚記念日だというと夫にシャンパンをごちそうしてくださった。(わたしは妊娠中のためのめず・・・)
そして、わたしが臨月で来月には家族が増えると話すと、
いろいろな話をしてくれた。
その中でもわたしが心に残しておきたい、忘れたくないと思った言葉。
「家族が増えるのね。大丈夫。産むのは本当に痛いけど、
いまよりもずっとずっと楽しい生活になるから。」
奥さんが笑顔で言ってくれた言葉。
最近は、子供が出来て嬉しいはずなのに、
夫との2人きりの時間が無くなってしまうことが本当に本当に寂しくて
泣いてばかりいた。
そして、母親になれるのか、どんな生活になってしまうのか、
これからは親として生きていかなければいけない、、、
不安ばかりだった。
その奥さんの言葉に救われた。本当に心がすっとした。
「ずっとずっと楽しいから。」
こんな単純な言葉なのに、もう心にグサッときた。
なぜだか涙が出そうになった。
そしてもうひとつ。
「こんな子供になってほしい、なんて思って子育てするよりも、
子供からしてどういう親であってほしいのか、
そう考えて子育てしたほうがいいよ」
旦那さんが話してくれた。
この言葉を忘れてはいけないと思った。
いい感じに夫が酔ってきて、
料理長、ご夫婦に挨拶をし店を出た。
家に着くとテーブルの上にピンクのバラのプリザーブドフラワーがあった。
そして、夫が手紙をくれた。
わたしもこっそり用意していたので、
2人でテーブルに向かい合って座り、手紙を読みあった。
小学生みたいな文字で書かれた手紙。
涙が止まらなかった。
そして、向かいでは夫が泣いていた。
わたしは、夫が泣いているところを初めてみた。
2人で泣いて、手を握って。
なぜこんなに涙が止まらないのかわからなかった。
こうやって2人の時間を積み重ねて夫婦に家族になっていくのだと思った。
この日のことは絶対に忘れないようにしようと思った。
夫に出会えて本当に本当に良かった。
文字にしてしまうとなんだか薄っぺらいけど、
これまでに感じたことのない感情になれた。
ありがとう、夫、本当に大好きだ。
一緒にいてくれてありがとう。
頼りない嫁だけど、ずっとずっと支えていくからね。
これからも2人、支えあっていこうね。