ツバメの季節がやって参りました
人とはひと月くらい話をしなくても全然平気な自粛体質な私だが、朝、犬との散歩の最中は、町の鳥たちに小声で声を掛け続ける。
キジバト、ドバト、スズメ、ハシブトガラス、オナガ、ヒヨドリ、ツグミ、メジロ、ウグイス、ハクセキレイ…。
これにマガモやカイツブリなどの様々な水鳥たちが加わるので、それぞれの鳥たちの鳴き声を真似したり、時候の挨拶をしたりで、朝は幸せで忙しい。
そして晩春、そこにツバメが加わる。
巣作り、子育てで、親鳥たちは町中を一日中飛び回っている。
数年前まで住んでいた部屋からのツバメ。
ふと窓に目をやると、電線で一休みしてこちらを見ていた。
格子状のシャッターのなかという素晴らしい立地に巣をかけた一家。
人や猫は簡単に入れないが、ツバメだけは行き来できる。
ヒナちゃんたち。シャッターのなかで巣の外に出る訓練中。
これは近所の水路にいたサギ。
これも近所のちょっとした空間で、揃って羽を休めるハトたち。
このように、町で共棲してくれる生き物が、妙に好きだ。
町に人と共棲してくれる鳥たちに見とれ、声に聞き惚れる。
ありがたい。美しい。可愛らしい。
共棲、ということにこそ、人類の叡智が発揮されるべきだと、毎朝いつも、ひっそりと思う。