アイラブユーはきっと届く~宮本浩次の『P.S. I Love You』で笑い泣きした話~
先日、「音楽の日」っていうのかな?
毎年やってる昼から夜遅くまでぶっ通しの音楽番組で
宮本浩次が新曲を歌うのを観た。
エレカシの、今はソロ活動もしている、アイツ。
真っ黒け、髪くしゃくしゃで、うぉー頑張ろうぜー、っていう、アイツ。
たまたまテレビをつけたら出てて歌っていたのだが
観ながら私は何度も噴き出した。爆笑レベルに噴き出した。
呑んでいたお茶を噴き出し、さらに何度もお腹を抱えて笑った。
いつもの、いや、最近特に? な、あのグワーッて感じの熱唱。
熱唱のあまりめちゃめちゃ音外してたり、
でもその外しすら型になっているようなあの歌い方。
オーバーアクションで、目をむいて、こぶし握り締めて。
グワァ!アイラブユー! ……「なんやねんそれ!(笑)」
最近ちょっと、ちょぉっと人生レベルで凹むことがあった(大げさやけど、ちょっと、せやねん、私的にはね。笑)そんな私は、
爆笑して、数時間ずっとじわじわきてて、
噛みしめて、ほろりときたのよアイラブユー。
なんだよこの歌詞。小学生の作文かよ。
なんだよこの熱唱。ジャイアンリサイタルかよ。
こないだの椎名林檎とコラボしたくらいからあんま好きやなくなってんけど。もぅ。って。
もぅ。太田光と対談なんかするから憑依されてるやん(※してません)って。
噴き出して、でも、じぃん、と来た。
ほんまはめちゃめちゃ言葉にこだわる人が、
でも、今、この言葉たちを、歌詞にして。
思いをこめて、こめまくって、歌う、熱唱する。こぶし握り締めて、蠢いて(笑)
そうなんだよ。この人は。文学とかも好きで。そんな人が今こんな歌詞を。
今これが言いたい。これを歌詞にしたい。歌にしたい。伝えたい。
伝えたすぎて、ぐわぁぁぁ! うぉぉ!
かっこわるいなあ。
うん、昔と比べたら、かっこわるいかもしれない。尖っていたころと比べて。
そうなんだ。某インタビューでガチギレした大人げない頃と違って「賞がとりたい」とか言い出して、「ん?」「歳とってんなあ」みたいに思ったりもするねん。だっせえな、みたいな。
でもダサくないねん、この人は変わってはらへんねんたぶん。
みて。この、新曲の、怒鳴り、叫び、思い。
ダサい。でもダサいって何?誰が決めるの?
なんで笑うの?安全な場所から遠めにみてかしこぶって(笑)とかwwwwって。なに?なにさま?
こんなにストレート直球に伝えててきて、今、さらに、やねんで?
悲しみの果てにはなにがあるかわかってんで、希望やで。
だからみんなでがんばろうぜ、おまえが、おまえらが大好きだぜ!!
そう、この人は、ひとつ、確固たる(?)なにかを見つけたんだ。
だから、今、そこに向かってこぶし握り締めて皆に向かって叫んでいくんだ。
音はずして。目ぇひんむいて。
全力で。全身全霊で。笑われても。
笑うような距離や立場やかしこぶってる余裕のあるひとたちに笑われたりなにを言われたりしようとも。
歳や歴(仕事の、と、あと、追うものの、もかな)をかさねるごとに、
悩んだり不安になったり落ち込んだりすることは正直増えたりする。
かしこぶっているけど血の気の多いチンピラな私だから、より、さらに、思うし増える。
でもこうして書き屋で生きてきて、これからも生きていく。
中途半端にカシコな冷静さや脳がまだ残ってる、残しやがる私は、
媚びてるやつや変に小器用なズルいやつやを(そうなりたくないと決めているのに)怨んだりうらやんだりもしそうになる。
なりふり構わぬものを青臭いだのださいだのと笑うスタンスをとろうとする。
そうして大人じゃないのに大人のふりをする。
弱いなあでもマジ情けないけど弱い。
でも叫んだアイラブユーはうるせえくらいに響き渡る。
重いしうざいし滑稽かもやけど。うるさすぎるからスルーされるかもしれない、
けれど、うるせえくらい、強い。
目をみひらいて声で手で顔で伝えようとし叫び伝えたおもいは
不器用でみっともないかもしれないけれど、きっと、誰かに、伝わる。
(※信者やファン以外にも)
って何小学生以上に青臭いことを言っているんだ私はと思うけど。
私もあなたやあなたたちに叫びたい。
こんなやつやけどこんなやつのまま己が芸で稼いで生きてきてこれからも
書き叫びながら、愛しながら、生きていくよ、守るよ、送るよ、敵討ちとかもするよ(?)。うおー。生きよね。うぇーい。アイラブユー。