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最近の頭の中とデスマッチと劇場と

最近、いろんなことを考えていて、その中で、ふと頭に浮かんだのはデスマッチです。
まとまらないままに、置いておきたくなりました。
知ってる? デスマッチ。凶器やらなんでもありのプロレスの試合です。血まみれです。
2年前にはデスマッチのカリスマと呼ばれる選手が映画にもなりました。彼のインタビューを読みました。
デスマッチは残酷さ残虐さを見せるための試合じゃなくて
どんなことをされても全部己の身で受けて返して立ち向かってゆく試合だ、と。
より凄ぇことを、「受けて」、見せて、試合が終われば蛍光灯やガラスの欠片を掃除して、運転して自宅に帰って、また次のリングに立つのがデスマッチだ、というようなことを言っていた。
 
「受ける」。それって、(たぶん)〝プロレスのプロレス的なところ〟。
デスマッチは、たぶん、その〝プロレスのプロレス的なところ〟の、究極的な、で、死、に限りなく近いように見えたりして、でも近いけれど死なないを見せるプロたちの舞台で、だからお客さんたちをあれほどまでに惹きつけるんじゃないか、とわたしも思っていて。
 
そんな選手へお客さんが向ける気持ちは自己投影?
うん、それもあるかもしれない。
以前、プロレスに関してこんなのも書きました。
最近思い出して読み返してみて「うん、そうだよな」と自分でも今も変わらず思っている部分と、でも、そうじゃないな、いや、それだけじゃないな、って気持ちにもなりました。
投影じゃなく、〝憧れ〟〝憧れに近いもの〟もあるんじゃないか。
プロへの尊敬、尊敬と憧れ、そんなものもあるんじゃないか、大きいんじゃないか。って。
限りなく究極なそれを目の前でみせる、みせてくれる人に。人間に。
 
うん、人間なんだよね。
神でもカリスマでもなくて。そう言われたりしがちだけれど。
痛いし、苦しいし、納得のいかないこともあるだろうし、きっと客前ではみせない顔もある。
死や究極に限りなく近いからこと変に神格化や理想化をされがちで、それも客のエゴで盲目でもあると思う。だが、そうなるのも、そうなるくらいすごいから思いたい、思ってしまう気持ちも、わかる、あかんかもやけど、わたしも気をつけなばかりやけど。
 
「人間」
 
痛いし、苦しいし、納得のいかないこともあるだろうし、もっと高みを、
そんな人が、昨日よりも今日、今日より明日、より凄えことを、見せて、生きて、帰る。
今日もリングに立つ。立って、笑ってる。
そのすごさ? すごさと、それが「仕事」であることと、人間み。
人間の、人間み。
 
そんな究極と人間みを舞台でみせることで、みることで、伝わることは、感じることは、きっと、楽しさや興奮だけじゃないとも思っていて。
 
皆で生きやすい社会にしていく、を考えたり、
痛みをわかちあったり、
死なない痛みにできるよう共に作っていこうとすることや、
わかりあえない他者とわかりあえないのならわかりあえないなりにどう一緒に生きていくかということや、その苦しさ、痛さ、でも、皆で日々を紡ぐこと、瞬間瞬間を重ねてゆくこと、じゃないかな、と、わたしは思ったりします。
 
これは、今、わたしが、劇場で感じたりしていることであり、
ここ最近の、いろんないろんなことを考えたりしていて、出てきたことでもあり、です。


◆◆◆
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構成作家/ライター/コラム・エッセイスト
中村桃子(桃花舞台)と申します。
大衆芸能、
旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリーに。

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