真情あふるる軽薄さ
サラリーマン風の男性「無料っすか」
めっちゃ笑顔のスタッフ「無料です、ぜひお並び下さい」
めっちゃ笑顔のスタッフたち「お疲れ生です!」「どうぞよく冷やしてお飲み下さい」
きのう、阪急梅田ビッグマン下のイベントスペースで、
アサヒ生ビールマルエフのサンプリングをやっていた。
昼前に通ったらめっちゃ人だかり、
なんじゃと思ったら試飲缶をもらうための行列のよう。
あーっ、こういうバイトもこういうイベントの運営も事務局も、ほんま飽きるほどめっちゃやってきたなー。
横目で見ながら、通り過ぎた。
しかしビールだと食いつきがいいな。人間の本性かな。
全然もろてくれへんイベントも多いのにな。
用を終えて夕方通ったら、列はさっきより減っていた。
なので、わたしも並んで1本もらった。
お疲れ生ですってフレーズはなんかどや顔してるよね。でももらった。ビールやから。
帰宅して、袋から、おいしい注ぎ方を書いた紙と試飲缶を取り出した。
はい、よく冷やします。紙は捨てます。お疲れ生です。
しげしげと眺めてみたら、透明な袋の裏側になにか書いてあることに気づいた。
「適正飲酒の10か条」
至極もっともというかあたりまえのことばかり10個。
どれもおっしゃるとおりである。ありがとう。
せやけど、わざわざあこに「え、無料っすか?」とか「うわー、ビールもらえるでー」「まじかタダか並ぼ並ぼ」みたいなノリで来た人の中にはこれちゃんと読む人どれくらいおるんやろか、完璧に完全に守ってる人はどれくらいおるんやろか。
そんなことを考えていたらちょっと笑ってしまった。
清水邦夫と蜷川の芝居で『真情あふるる軽薄さ』って芝居、あったよなあ。
なぜか今朝思い出した。
「行列に並ぶな―!」「行列を乱すなー!」
試飲缶はまだ呑んでない。きっとめっちゃ、冷えている。
＊
ビッグマンの上、阪急梅田では、
「ちいかわ阪急電車コラボ」キャンペーンが開催中。
こっちも買い求める人の行列が（笑）
◆◆◆
以下は、すこしだけ自己紹介 。よろしければお付き合い下さい。
構成作家/ライター/コラム・エッセイスト
中村桃子（桃花舞台）と申します。
大衆芸能、
旅芝居（大衆演劇）や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。
普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。
劇場が好き。人間に興味が尽きません。
舞台鑑賞（歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス）と、
学生時代の劇団活動（作・演出/制作/役者）、
本を読むことと書くことで生きてきました。
某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
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lifeworkたる原稿企画（書籍化）２本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中です。
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旅芝居・大衆演劇関係でも、各種ライティング業をずっとやってきました。
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担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、
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