糸/芥川と菊池、謙信と信玄
ある本を読み返しました。
ある芝居の事がずっと頭を離れなくて。
芥川と菊池が出てくる本です。
謙信と信玄が台詞に出てくる芝居でした。
人と人が出会うことや別れること、
それでも互いの中に互いは居て、
だから自分として生きられるということ。
そんなことを考えていて。ふと。
北村薫による小説、
タイトルは『六の宮の姫君』です。
ん? 芥川龍之介による短編小説と同じ?!
いや、今昔物語集に在る話と同じ?!
偶然ではありません。
本作はいわば〝書評ミステリー〟でありながら、
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