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日々日々

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1日(なるべく?)1エッセイ。思うこと考えることを綴っています
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2020年10月の記事一覧

【おっちゃん讃歌・人間讃歌①】『ワイルドサイドをほっつき歩け』に勇気をもらう

おっちゃんが好きである。 おっちゃんに、ヨワい。 ううん、おっちゃんが、面白い。 あ、この「おっちゃん」はつまり=「人間」に置き換えて欲しい。 おっちゃんが、おもろい。 人間が、おもろい。 ツッコみどころ多くて厄介だからこそ。 先日、ブレイディみかこさんの 『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』という本を読んだ。 発売されてすぐ手に入れたのだが、 読み終わるのが勿体なくてちびちび読んでいて、やっと読み終えた。 ちびちびの最中から感じていた。読み終わって

【恩讐の彼方に】私は勧善懲悪があまり好きじゃない

いつからか、勧善懲悪の物語が好きじゃなくなった。 物語ってか勧善懲悪が好きじゃないなあ、と思うようになった。 嫌い、というのは乱暴かもしれない。でも「好き」とは思わなくなった。 今年話題をひっさらったドラマ『半沢直樹』も好きになれなかった。 観てたけど。 よく観ていた頃の小劇場の役者さんらに日の目があたったのは嬉しかったもん。 話題の過剰すぎる演技合戦を観ていて「みんな楽しそうやなあ」と嬉しかった。 演劇界の壮大な忘年会みたいやな、みたいな謎の感想で観てた。 しかし、なん

『みらいめがね』のこととか先日の大衆演劇noteのこととかやっぱり劇場と人が好きやなあ、ってこととか…

今号の『暮しの手帖』の連載のひとつ 荻上チキの『みらいめがね』がグッと来ました。 テーマは「フレーミング(枠付け)」。 例えば、笑いについて。 テレビで日々繰り返されているバラエティ番組の笑いについて、 子供の頃から自分にとってテレビが身近であって、 それらすべてを何も疑ったりすることなく笑ってきた。 自身を振り返り反省もしながら、 あなたのその笑いはどんな笑い? 相手を傷つけない笑いになっていますか? はたまたそれ、もしかして自分を守るための笑いになっていませんか? その