サルでもできるリスクトレーディング
投資に挑戦するうえで、
リスクを気にして行動できない人は結構多いです。
あなたはどうでしょうか?
絶対に稼げる投資というのはないので、
確かに、どんな投資にもリスクはあります。
「いざ投資に挑戦してみたら、
ちょうど株価が暴落して大損してしまった。」
こんな結果になる可能性もゼロではありません。
ただ、リスクを恐れて投資を始めることができないのは、
もったいないことだなと思います。
そこで、今日は投資をする上で、
必ず知っておいた方がいいリスクとリターンについて、
下記のテーマでお話ししようと思います。
1.「リスク=危険」という誤解
2.リスクとリターンを考える時に大事な3つの要素
当たり前ことですが、投資は自己責任です。
自分なりにでいいので、
リスクとリターンのことを考えて、
資産を増やすために投資に挑戦してください。
1.「リスク=危険」という誤解
「投資にはリスクがつきもの。」
よく言われることですし、当たり前ですよね。
ただ、そもそも「リスク」と言われた時に、
あなたはどのようなイメージを持ちますか?
リスクの意味を調べると「危険」と出てくるので、
危ないもの、避けるべきものだと思う人は多いです。
もちろん、これも間違いではないのですが、
実は投資におけるリスクとは危険ではありません。
投資の世界においては、
リスクは「リターンの振れ幅」を指していて、
統計学の「標準偏差」を使って数値化されています。
専門用語が出てきたので拒否反応が起きそうですが。。。。
そんなに難しいものではなく、
正確に理解していなくても問題ないので、
安心してくださ。
このリターンの振れ幅とは、
「リターン-標準偏差」~「リターン+標準偏差」
で表すことができます。
ちなみに、標準偏差とは過去のデータから見る、
平均値とのバラつきのことです。
例えば、年率4%で標準偏差10%という金融商品があった場合。
約70%くらいの確率で、1年間の利回りが
「-6%」~「14%」に収まる値動きをしたということになります。
(4%-10% ~ 4%+10%)
そのため、実際に保有した結果、
「-5%」で終わることもあれば、
「+10%」になることもあるということですね。
さらに、上記は70%の確率なので、
振れ幅の枠を超えて「-20%」になる可能性もあります。
いわゆる、暴落が起きた場合などですね。
反対に、運良く好景気に乗ることができて、
「+25%」という結果になることもあるでしょう。
要するに、投資のリスクというのは、
「危険」というより「不確実性」なのです。
なんとなくイメージできますか?
このように言われると、
「確かにリスクは怖いけど、
危険というのは、少し違うのかも?」
と思うのではないでしょうか。
ちなみに。
ここまで計算式などを使って、
投資のリスクについて説明してきましたが…
実際に投資をする上で、
リスクを数値化して考えるのかというと、
別にする必要はないと私は思っています。
計算したところで、
最終的にどうなるかはわからないからです。
では、リスクやリターンについて考える時に、
どんなことを意識すればいいのか。
大事な3つの要素があるので、
次のテーマで紹介したいと思います。
2.リスクとリターンを考える時に大事な3つの要素
投資におけるリスクとリターンを考える時に、
大事な3つの要素が、
・最悪のケースはどうなるか
・それはどれくらいの確率で起きるか
・うまくいけばどれくらいリターンが見込めるのか
です。
例えば、資金50万円を使って投資する場合に、
最悪、1年で資金がゼロになるとしましょう。
その代わり、うまくいったら、
1年で資金が200万円に増えます。
最悪なケースになってしまう確率は50%です。
「50%の確率で4倍なら挑戦する価値はある」
という人もいれば、
「資金50万円が0になるならやめておこう」
という人もいますよね。
感じ方は人によって違うので、
どちらが正解でどちらが間違いというわけではありません。
大事なのは、最悪なケースを想定した上で、
ある程度の数値化をして挑戦するか決めることです。
これがリスクについて考える時に、
大事な要素だと私は思います。
こう考えると、例えば、
「年利6%が期待できる投資信託がある」
という情報を知った時に、
これだけでは参考にならないことはわかりますよね。
これが仮に、過去に「+10%」出たこともあるけど、
調子が悪い時は「-5%」になったこともある。
そして、過去10年間を見てみると、
利回り6%を超えた年は4年間あった。
こういった情報まで知ることができれば、
どうすればいいかイメージしやすくなります。
そして、想定利回りを下回るリスクを許容できるなら、
その金融商品を買えばいいんです。
多くの人は「年利6%」というリターンだけに注目しがちです。
しかし、大事なのはリスクとしての振れ幅と、
それが起きる確率も含めて、自分がどうするかです。
これは投資信託でも個別株投資でも、
どんな投資においてもいえます。
3.まとめ
投資にもいろいろ種類がありますが、
どれが正しくてどれが間違っているということはありません。
自分なりにリスクとリターンを考えた結果、
挑戦する価値があると思ったことに挑戦してみてくださいね。