読書感想文『灼熱』 秋吉理香子著
あらすじ
医者の英雄と一見、幸せな結婚生活を送る絵里は本当の名前を咲花子といい、英雄が元夫を殺した証拠を探していた。一年半前、咲花子は刑事から当時の夫が転落死したことを知らされる。しかし夫殺しの容疑者だった英雄の不起訴が確定。彼女は真相を探るべく、顔と名前を変えて英雄に近づいた。
復讐のために、人はどこまで非情になることができるのか?一人の女の情念を描いたサスペンス・ミステリー!
全280ページ
一気読みしました。
久しぶりに、素直に
面白かったです。
とにかく
伏線が素晴らしい。
この表紙ですら読んでみてわかるという。
ただ、、まぁ、
ところどころ、無理もありますけどね(苦笑)
それでも総合的に面白かったです。
ラストも満足度高いし、切なかったですねぇ。。
中身を言うとほぼネタバレしちゃうし、今回は、それを言ってしまうと
マジで価値下がるので、読書感想文というより
ただただ面白かったという、それしか言えない。。みたいな。
私もけっこうミステリー読んでるんですけど
今回の物語の真相は、意外でしたね。
えっ!そこに繋がってたんだ。って。
ただ、ミステリーを読み込んでる人は答えの前に正解がわかってたかも。
ある意味、王道というか、ベタな話でもあるし、ベタなラストというか、ベタな展開でもあるような気がする。
なので、ミステリーを読み込んでる人には物足りなさもあるかもだけど、
物語としては十分に楽しめた。
280ページという分量もちょうどいい。
この作品は読書にはピッタリの作品で、おすすめですね。
読むスピードが遅い私でも5時間くらいで読み終えました。
そして、小説ならではの面白さも改めて実感しました。
昨今、すぐに映像化されて、それはそれで映像の方が面白かったり、何よりわかりやすいっていうのが大きいと思うんだけど、
映像にしちゃうと、面白さ半減というパターンも少なくないと思うんですよ。
文章から読み解く面白さってあるじゃないですか?
映像では見えないからこその面白さ。
この作品はまさにそれだと思っていて、この記事を読んでくれた方には是非とも、本を手に取って読んでいただきたいと思います。