「センスがない」なんて言わないで!


私が人から言われて傷つく言葉に


「あなたセンスないね」

というのがある。

これを言われると、外見だけでなく中身も全部否定されたような気持ちになって相当傷つく。

まぁ、ちなみに私の「ももバナナ」というネーミングとアイコンもセンスがあるかと言われれば甚だ疑問だが

私は私でこれがいいと思って発表してるので、人様から文句やクレームを言われる筋合いはないと思っている。

今回はこの

「センスがない」

について話していこうと思います。


教典3  「センスがない」のは「個性がある」?


あれは忘れもしない、私が小学6年の時だった。

何を血迷ったのか?

私は手先が不器用な上に絵が画伯なみに下手にもかかわらず「美術部」に入っていた。

理由は、当時、仲の良かった女子が絵がものすごく上手くていっしょに入らないかと誘われたからだ。

私は、手先が不器用で絵が下手だと自分でもわかっていたが、物を作ったり絵を描いたりすることは嫌いではなかった。

ある日、分厚くて細長い木材の上に絵を描いて、それを電動ノコギリでくり抜いて栓抜きを作ることになった。

顧問の先生が、次回の部活までに家で絵を描いてきてくださいと言った。

細長い枠に描ける絵ってなんだろう?と考えたが、全く思い浮かばなくて、私は「きゅうり」の絵を描いて提出した。

自分でも

「これはあかんやろ!」

とは思ったが、白紙で出すよりかはマシだろうと思った。

きゅうりの絵を見た顧問は呆気にとられていた。

そして

「ももバナナさん。あなたセンスないわ」

と言い放ち、大きなため息をついたあと

私が描いたきゅうりの絵を消しゴムで消して

その上に顧問自らチューリップの絵を描いて

「これにしなさい!」

と言った。

きゅうりの絵を描いた私も私かもしれないが

その時の顧問の言い方と態度に涙すら出ないほどショックを受けた。

そして

「あなたセンスないわ」

という言葉は

その後の私の強烈なトラウマとなってしまった。


そんな私を時代が救ってくれた。

「個性」

という言葉が現れたのだ。

それまでは、流行から外れたり少数派の人やマニアックな存在の人は、否定され、バカにされ、見下され、異端扱いされてきた。

ところが「個性」が大事と言われ始めた途端、人と違うこと、人と違うファッション、人と違う考え方が肯定されるようになった。

そして、大人になって社会に出ると


「これ、自分よりセンスないやん!」

っていうのが、そこらじゅうにあることがわかった。

おもしろいのが、それらは全て

堂々としていた


堂々とそこに置かれ堂々とそこに存在していた。


正直言って私はまだ

「センスがない」

呪縛からは完全に脱してはいない。

だけど、

人は人!自分は自分!

でいいと思う。

ただ、今回伝えたいことは

「あなたセンスないわ」

なんて言わないでくださいってことです!

そして言われたあなた

気にしないでください。

それが個性的かどうかはわかりませんが

人様に迷惑かけなければセンスなくても全然オッケーです!

っていうか、あなた

センスありますから!


なので堂々としていましょう。











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