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読書感想文『恋に至る病』 斜線堂有紀著


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この本に関しては、まず

あくまで私個人の感想であることを先に言っておきます。

なので、ネタバレありの感想ですが、写真にもある『ラスト4行の衝撃』の真相が知りたい方は、Googleでググってください。




ではまず、この本は

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『△が降る街』と同じ時に購入したものです。

私にしては毛色の違う小説でした。

たまには、ちょっと違うジャンルのものも読んでみようと思って。。

で、『△が降る街』を先に読んだ感想は、別の記事に書いてますが、、、、

まぁ、なので、この『恋に至る病』も正直期待はしていませんでしたし、実際、なかなか読む気になれませんでした。

で、実際読んでみた感想は

面白かったです。

おすすめか?と聞かれれば、普通におすすめします。

ただ

思ったのが、『読む順番』にもよるなぁと思いました。

というのも

この手の作品を初めて読んだ場合の感想と、そうでない場合の感想は違ったものになるだろうと思うのです。

もし、私がこの手の作品を今回、初めて読んだなら、ラスト4行の衝撃は、そのままの形で衝撃を受けてたと思います。

でも、

たとえば、私の場合ですが

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『恋に至る病』は、漫画『デスノート』と小説『イニシエーション・ラブ』を彷彿とさせる小説なんですね。

なので、私だけじゃなく、この手の本を読んだことのある人にとっては、今回の『恋に至る病』のラスト4行の衝撃はそこまでインパクトが大きいものでもなかったんじゃないかなぁとも思いました。

まぁ、相変わらずの辛口批評になっちゃいますが、

伏線が多すぎる!


その都度、その伏線を回収するのはいいのですが、おかげでラスト4行も

「ああ。それもそういうことだったのね」止まりなんですよ。

っていうか、私はそう感じました。

人を選別する。

変わった登場人物の名前。

暴走する正義。

なんかは、漫画『デスノート』に似てるかな?

で、ラスト4行。。

『イニシエーション・ラブ』では、最後から2行目

での物語の真相。

まぁ、でもオチとしては、『恋に至る病』も、私てきには良かったので、感想としては全体的に面白かったです。

文章的にも、変わった名前が多いので、そこだけ違和感ありまくりでしたが、読みにくいわけではありませんでしたし。。

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「君が地獄に堕ちても、僕は君が好きだ」

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶(ブルーモルフォ)』。

その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景(よすがけい)だった。

善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか?

幼なじみの少年・宮嶺(みやみね)は、運命を狂わせた"最初の殺人"を回想し始める。

「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」

変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられなかった彼が辿り着く地獄とは?

斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作!

とまぁ、背表紙にはこんなあらすじが書かれていますが、




私てきには、これもブラフというか、正しくないと思ってます。

そもそも、いかにして化物へと姿を変えたのか?

変わりゆく彼女。。。とあらすじには書かれてるけど

果たしてそうだろうか?

変わったのは、彼女ではなく、宮嶺の方なのでは?

彼女は最初から化物だったと私は思う。

そして、彼がたどり着く地獄とは?って

これも、果たしてたどり着いたその場所は『地獄』なのだろうか?

私はそうは思わない。

人によって、そこが地獄に感じる人もいれば、たとえ、人からは地獄のような場所でも天国、、とまではいかないにしても、自分が納得して選んだ場所である場合もある。

そう。刑務者が居心地がいいと感じる人がいるように。。

私てきに、この小説の1番良かったなと思ったところは、

ラスト4行の衝撃より、この『恋に至る病』というタイトルの納得感だった。

プロローグにも書いてある

「これは僕がいかにして化物を愛するようになったかの物語だ。」と。

だからきっと、宮嶺にとって、最後にたどり着いたそこは、私は地獄ではないと思っている。

宮嶺こそが、「流される側」だったとしても。



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